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女性特有のがんのリスクが上がっているのは、エストロゲンの影響を受けることが多くなったから?

こんにちは、ユナイトnote担当です。

「女性特有のがんリスクは上がっている。」このような内容の研修を受けました。
上がっている要因を教わったので、紹介したいと思います。
ただ、内容は不十分の点もあると思います。
間違っていることもあるかもしれませんので、コメントなどで教えていただけると助かります。

■女性特有のがんリスクは上がっている。

ここでいう女性特有のがんとは、おもに卵巣がんと乳がんです。

この二つのがんの大きな要因は、女性ホルモン(エストロゲン等)の影響が
大きいと言われている
点です(乳がんは男性にもありますしエストロゲンも男性にもあります。また子宮頸がんも思いつきますが、主な要因がウィルス感染のため今回は割愛します。)。

この二つのがんとエストロゲンとの関係についてみていきます。

■卵巣がんと乳がんのエストロゲンの関係

▼卵巣がん

まず、卵巣がんです。
卵巣がんは、子宮内膜症と合併することも多いようです。
子宮内膜症の中でも、3割ほどが卵巣チョコレートのう胞という卵巣にできる内膜症で、この病気との合併が特に多くなります。
子宮内膜症は月経期になることが多く、月経回数が多いほどなりやすいと言われています。

▼乳がん

次に、乳がんです。
乳がんは、体内のエストロゲン濃度が高い場合や、維持期間が長い場合に発症しやすくなると言われています。
体内の脂肪でもエストロゲンは作られています。
女性は男性よりも皮下脂肪が多めなことも関係しているかもしれません。
また、乳がんのがん細胞の7割ほどは、エストロゲンをエサに増殖していることがわかってきています。

▼この項のまとめ

まとめると、以下のように言えるようです。

  • 月経回数が多い→子宮内膜症や卵巣がんになりやすい。

  • エストロゲンの濃度が高い・維持期間が長い→乳がんになりやすい。

では、月経回数やエストロゲンの濃度や維持期間はどのようになっていると考えられるのでしょうか。

■月経回数やエストロゲンの濃度や維持期間

まず、エストロゲンの増減の一般的な流れです。

エストロゲン量は、月経開始前から急激に増え始め30歳台でピークになり、その後徐々に減っていくようです。
ただし、妊娠・出産が入ってくると変わってきます。
妊娠・出産中は、月経は止まります。
また、エストロゲンの量も減ることが多く、体がエストロゲンの影響を受けにくくなります。

次に、現代と100年前の女性の妊娠・出産の数の違いを見ていきます。

100年前の女性は、初経は今よりも遅かったそうです。
これは栄養状態の違いが関係している可能性があるとのことです。
さらに結婚は20歳前後と早く、そのため初産も早かったようです。
そしてここから出産をおよそ8回ほど行います。
その後閉経へと向かいます。
月経回数は50回ほどだったようです。
一方の現代女性は、初経は早く、晩婚化が進み、初産も遅くなっています。
妊娠・出産も2回ほどです。
月経回数は450回ほどあると考えられるようです。

▼この項のまとめ

100年前との比較も含めてまとめると、以下のように言えると思います。

  • 月経回数は50回→450回→子宮内膜症や卵巣がんになりやすい。

  • 出産回数は8回→2回→エストロゲンを長期間大量に浴びる→乳がんになりやすい。

「確かに!だからリスクが高いと言われているのか!」と私は思いました(私はすぐに影響を受けます。)。

次に、現代の治療の流れを簡単に取り上げます。

■がん治療の流れ

現代のがん治療は以下のような流れになっています。

検査→手術(入院)→検査→抗がん剤治療(入院)→抗がん剤治療の継続→放射線治療→ホルモン治療

(入院)としていないところは外来です。
ホルモン治療までで1年ほどで、そのうち抗がん剤治療だけで6か月以上。
ホルモン治療が5~10年とのことです。

現在のがん保険としては、以下のようなものが適していると考えられます。

  • 入院日額よりも入院一時金や通院のあるもの。

  • 抗がん剤治療やホルモン治療を長期間カバーするもの

というのが研修のまとめでした。(その保険会社の商品は、そうした内容になっています。)

私としては非常に納得し、すぐに妻の保険設計書を作成したわけです(重ねて申し上げますが、私は影響を受けやすいです。)。


■まとめ

今回は、研修を受けたものを私なりにまとめました。

  • エストロゲンが卵巣がんや乳がんの発生に関係しています。

  • 現代の女性は、エストロゲンの影響を受けやすい環境になっています。

  • 治療は、長引くことも想定されます。

がんは、人々の関心の最も高い病気の一つだと思います。
令和3年の死亡要因の26%ががんとのことです。(令和3年(2021) 人口動態統計月報年計(概数)の概況

環境の変化がリスクの変化に変わっていくことはあるようです。
保険も、自身の状況と照らして見直していくことも必要かもしれません。

なお、個人的には「理屈はわかるけれども、実際にリスクが増えているのか?」という点が疑問ではありましたので、そちらも記事にしました。

お忙しい中、最後までお読みいただきありがとうございました。

※記事内容の正誤に関わらず、読者に損害が生じた場合でも当法人は一切責任を負いません。


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■参考

▼(c) 国立研究開発法人国立がん研究センター がん情報サービス

がん情報サービス HOME:[国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方へ] (ganjoho.jp)
集計表ダウンロード:[国立がん研究センター がん統計] (ganjoho.jp)

▼総務省統計局

統計局ホームページ/人口推計/人口推計(2021年(令和3年)10月1日現在)‐全国:年齢(各歳)、男女別人口 ・ 都道府県:年齢(5歳階級)、男女別人口‐ (stat.go.jp)

▼厚生労働省

令和3年(2021) 人口動態統計月報年計(概数)の概況