この記事を書こうと思った訳。

先日Twitterで、「1人暮らしの女性が水栓を止められる。防犯意識が大事」みたいな呟きが流れてきたんですけど、これ男の俺でも実体験があって、個人的に面白い貴重な経験をさせて貰ったなって思っているので、折角なので記録して何か今後の防犯意識向上にでも繋がってくれればいいな程度に書き残しておこうかと思いました。

俺自身はあんま良くないですけど、たまにちょっとした笑いの種にしながら微妙に大事な話として未だにする時があるので、ほんと人によっては「何コイツの面白体験」って読んでくれてもいいです。
では本編へ…あ、ちなみに話のタイトルは
「警察に、ウンコを指指してる写真撮られた事ある人おる～？」です。

話の背景

本編に入る前に軽く背景を話しておくと…

俺：
当時20歳。男性。専門学生になりたててで初めての1人暮らし。適当な性格してる時がある。

場所：
何処とは書きませんが、自然溢れる田舎な県のとある市です。

住んでるアパート：
学校が提携している某有名会社のアパートで、同じアパート内には同じ学校の友人3人や普通のサラリーマンやご家庭も住まわれていました。

起きた時期：
俺が1人暮らしを始めてから確か１～2か月位。

1.事の発端

当時、俺は専門学生になりたてで初めての1人暮らしをしていました。色々と不慣れながら普通に1人暮らしを謳歌していました。
話の背景でも説明した通り、学校指定のアパートで、他にも友人や一般家庭も入っておりました。
事件が起きたのは1人暮らしを始めてから1ヶ月経った位の出来事でした。
学校が終わってバイトして帰ってきて、普通に部屋で過ごしてたんですけど、突然水がでなくなった。蛇口捻っても何もでん…突然。はい？って思った。さっきご飯食う時だって使ったし、なんならシャワーも浴びたりもした。割と適当な性格をしている俺は、「アパートの水道工事とか何かそういうの確認してなかったか？」「水道代払い忘れたか？」「同じアパートに住む友達のいたずらか？」とか思って、めんど～って思ってその日はそのまま寝た。

次の日、学校に行った時に同じアパートに住む友達に水が停まった件について話を振ったら、見事に「なんで？」(。´･ω･)?って感じのリアクションで…他の友達の部屋は特に問題なく水が使えてたし、いたずらとかそういうのでも無さそうって事が解った。
マジでなんでだろ～って思いながらその日は帰った。が、まだ俺の部屋の水栓が直っていない。ので結局自分で水栓を確認して捻ったら元に戻った。
「隣とか下の部屋の水道と間違えて捻られたか？」とか適当に考えてあんま気にしない事にした。

それから暫く普通に生活できてたんだけど、そこから2週間位経ちそうな時にまた止まった。はい突然。2回目の時も確か夜に分かって、おいおいって思いながら外に出て水栓確認したら同じように止められていた。
そのまま直して部屋に戻ってまた普通に水が出る様になって良かったんだけど、今回の防犯意識の話だと、このタイミングが最も危険な瞬間だよね。

そして2回目から今度は一週間以内に3回目が起きた。
流石に変だと思って、学校の寮管理の先生に一応出来事だけ報告したら、この寮の先生がちゃんとした人でちゃんと心配して頭に入れて考えてくれた。当の俺は男だし、適当な性格なのでめんど～位にしか思ってなかった。俺にしか実害が及んでないから余計に。
思い返せば防犯意識低くてホラー漫画だったら俺意外と最初に死ぬ戦犯タイプじゃね？って思う。

そして何回か解らんけど、その後も4回、5回と何回か起きた。
ヤバいのが起きるスパンも1週間、3日、翌日と短くなってきていた事よね。
俺はこんな感じで水栓を止められる事があったんだけど、ここでもう一つ俺に起きてた事をお話したい…

2.同時に起きた不可解な出来事

水栓ストップ事件と同時に俺にもう一つ起きてた事があって、それは「部屋の扉の前に糞」事件。
何が起きたかというと、ある日帰ってきたときに、俺の部屋の入口前に糞が落ちてたんよね。マジで丁度目の前。
俺は、「へいへい出ましたよ～、不幸体質の逆奇跡が起きましたよ～」ってマジかって思いながら逆にちょっと面白くて笑ってしまった。
多分、犬か猫が散歩してる時に俺の部屋前にしていったんやろうって位に思ってた。

ただこの糞事件が2回目起きたんだよね。
2回目は、雨の日の朝、学校に行こうと出ようとした瞬間、勢い余って踏みそうになって気付いた。
雨もあってもうマジでグッチャグチャに俺の部屋前だけ糞まみれになっていて最悪な気分で学校行ったんよ。２回起きるのは若干違和感を感じた。
なに？俺の部屋前を縄張りか何かと勘違いして勝負しかけてきてる獣おる？
確かに道歩けば小型の犬には１２０％ギャン吠えされる俺だけど、そんな遂に野生にまでやられる位に敵視されとるん？俺は一体どんなカルマを背負ってるん？って思ったわ。
ちなみに田舎県なので俺の住んでるアパートの目の前は山があったし、ご近所で犬とかの散歩してる人もいたので普通に獣系の糞だよねって当時は思ってた…若干獣の糞にしては妙に生々しいなって違和感を感じながらも…

そして、すぐに３回目の糞事件が起きる。
同じ様に朝起きて外に出る時に気付いたので恐らく夜中の犯行。
流石におかしいと思った。途端に色々な疑問や違和感が浮かんでくるんだけど、とりあえず例の水栓ストップ事件も多発していたのもあって、この事を全部学校の寮の先生に相談した所、これは警察行こうとなりました。

3.おまわりさん、俺は何でこんな屈辱を受けてるんですか？

警察に行き、事の成り行きを全部話すと、明らかな事件性があり調査する事になった。

とりあえず現場を見に行こうって事になって、刑事さんみたいな方２人と寮の先生、ついでに同じアパートに住む友達1人がたまたま立ちあってくれた。

そして俺の部屋の前に置かれた糞を男5人で囲いながらマジマジと観察する異様な光景が生まれた…これだけでもまあ変なんだけど、ここでマジで違和感に感じてた事でみんなも同じ事を思っていた。この糞、人のっぽい…
俺が感じてた妙な生々しさはこれ。犬とかじゃなくて何か一本グソの人間のっぽいんだよね。確実ではないけど、5人同じ様に感じた時点で恐らく…
そしてこれが人の糞だとすると、割とガチでヤバい事件性のある話じゃねえか？って思い始める訳。
まあ、とりあえずこの現場証拠を残すために、刑事さんが「じゃあ誠に申し訳ないんだけど、そこに立ってこの糞に指差ししてくれない？それを写真に撮るので…」って事で俺は恐らくあまり経験した人がいないであろう…警察の方に誰かがした野グソを指差す写真を撮影され、そして記録された男となった。なぜ俺が！！！！！！！！！

…まあそれは置いておいて、話を整理すると。
例の水栓ストップ事件や糞騒動も恐らく「嫌がらせ」の類である事は確かとなった。
そうなると何故？誰が？となる。まだ一人暮らしをして日も浅いしね。
心当たりがあるとすれば、実は同じアパートに住む方の車に自分の車を擦ってしまって誠に申し訳ない事をした位。でもそれは警察の方もしっかり呼んでちゃんとお互い納得の上で解決済みだし、何より相手の方は悪い方では全くなかった。（油断はしちゃいけんけどね。）
って事で思い浮かぶ案として色々あるが…

・隣か下の階の人が騒音等の問題で俺に嫌がらせ
俺は音楽が趣味だったので、楽器とか部屋に持ち込んでたんだけど、かなり神経質なタイプなので防音対策はしっかりした上で極力大きい音を出さない様にしていたし、なんなら足音に常時気を付けてありとあらゆる対策をしてた位。なので恐らく違う。

・近所の犬を散歩させてる人の仕業
散歩中の犬にわざわざ俺の部屋前で糞をさせてるんじゃないかってのも考えたけど、やっぱり何回見ても糞は犬っぽくないし、大体そんな近所の人と面識自体一切ないので心当たりなさすぎる。

・ガチの変態系、またはストーカー
スカトロとか露出趣味とかそんなタイプの変態による仕業とか、俺のストーカーでは？ってのも出た。本当に有難いことに俺は若干顔はいいらしく、若干ね。ストーカーとかありえる？って思ったけど、残念な事に当時俺は彼女いない歴生まれてからずっとって位には恋愛沙汰に疎かったし、なんなら見た目とかそういうのにも無頓着だったし、そもそも友達が少なかったので、解らんけどこんな奴にストーカーなんている？ってなった。
ガチの変態さんの線はマジでイレギュラーなので否定しきれんかった。そう思ったらちょっとこわって思った。

等々、色々憶測が出てきたんだけど真相は違いました。
ちなみに、警察に相談してからの対応として周辺の聞き込みや地域の調査とかしてくれていた様だし、何かまた起きたらすぐに連絡する様にって緊急連絡先の確認も確かしてくれた。パトロールもちょっとしてくれてたっぽい。
改めて思うが、今回の騒動に俺は心配してくれた同アパート内の友人や、ちゃんと考えてくれた寮管理の先生、そして真摯に対応してくれた警察の方と恵まれてたのかもしれん。

4.真相

警察に相談してから嫌がらせは来なくなって、色々対応してくれたお陰なのかなって思った。
結局そのアパートは入居してから半年経たない位で退去した（この騒動が理由ではなく、個人的に住んでみたい所が他にあった為）。

その頃に遂に真相が解ったみたいなモヤっと色々オブラートに包んだ回答を寮の先生から後に聞かせて貰ったんだけど。

とりあえず犯人は、確かスペイン人の女性？で。
動機として、俺の部屋に前住んでた女性の彼氏だかとイザコザが過去にあって、んでまだ住んでると思って勘違いして嫌がらせをしていたらしい。
か、俺の部屋じゃなくて下の部屋か近くの部屋に住んでた彼氏と～…みたいな感じだったらしい。
寮の先生経由だったのもあってハッキリとは解らんかった。

まあとにかくそんな感じの事件だった訳です。

教訓・まとめ

終わった事なので笑い話とか色々にできるけど、今回触れ回ってみるみたいに本当にこういった事は予期しない身近でも起きてるんで防犯意識や危機回避能力は大事よ。

今回だって俺は下手したら、勘違いされたまま下手したら嫌がらせがヒートアップして夜水栓直しに行った時とかに刺されてたかもしれんし、もっと酷い嫌がらせを受けまくって精神的に何かしたら後遺症残しかねんからね。

今、Twitterで触れ回ってるのは女性の1人暮らしでこういう事は気を付けてって内容が多いけど、今回話した様に俺みたいに男でも起こる事があるし、アパートみたいに集団生活地帯だとターゲットと勘違いされて起きる事だってあるし、性的目的に限らず嫌がらせやもっと危険な動機の場合だってある。

伝えたいのは、
男だからとか、もう若くないからとか関係なく誰にでもあり得る話である事。
そして、それは都会だけでなく田舎とか身近な場所でも割と起きてる話であるという事。

以上。とにかく皆様、油断せずに日常に違和感を感じた際はご注意ください。大事なのは違和感をほっとかない事です。

では！！良き生活があらん事を。
最近、胃痛と便秘に悩まされてる俺からの与太話でした。おわり。