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連載 ボクっ娘のなれの果て、還暦を迎える。第9回:料理レシピノート

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それでは今回は、私が作った料理写真を散りばめてお送りします。

さて、実は魚住は幼い頃は食べることにあまり興味がなかった…というところから全てのことは始まっています。

今では料理しては写真を撮り、SNSにアップするのが日課になっているので私を知っている人には意外に感じるかも。

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そもそも親父がジャイアンだったので毎日毎食の食事時は恐怖の時間だった。針のむしろだ。ニコニコと機嫌が良い日でも1秒後には鉄拳か平手が飛んでくる可能性がある。茶碗や皿が飛んできて、こめかみにヒットして、出血したこともある。その血は白いご飯の上に垂れて、泣きながらそのご飯を食べなければいけないこともあった(逃げると追いかけてきてボッコボコ)。鉄の味がした。やはり血は鉄分なのである(笑)。どこに地雷があるか分からない。

無口で人見知りで引っ込み思案だった幼い私は何か悪さをしてジャイアンの怒りを買うなんて怖ろしいことはしたことがない。顔色ばかりよんでいた。つまり「何もしていないのに、いつの間にか地雷を踏んで殴られる」か「怒鳴られる」。それが夕飯時だったのだ。

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小学校の頃から、帰宅すると母に「今日、お父さん帰ってくる?」と聞くのが日課だった。「船長さんの集まりで飲みに行くから帰りが遅い」なんて日はラッキーだった。
そんなだから、幼い頃から食べることにあまり興味がない。食事時が恐怖だったので胃腸が弱い。必然的に太れない体質になっていった(現在はしっかり中年太りし始めた)。

高校時代は気まぐれでお弁当は毎日自分で作っていた。レパートリーがないので卵焼きとタコさんウインナーの使い回しで満足していた。それほど食べるものはどうでも良かった。

上京して一人暮らしをしても料理をしなかった私が食事に興味を持ち始めたのは、『鬼平犯科帳』『剣客商売』など数々の名作を生んだ時代小説家で、料理小説の先駆者、グルメエッセイの神様である池波正太郎先生の小説からなのだ。

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深夜に小説を読んでいて「根深汁」なんて登場するとお腹が空いて空いてたまらなくなった。根深汁とはネギのお味噌汁のことで、シンプルで温かくて誰もが知っている味だ。味噌さえあればすぐに作れる。

私がマネしていろいろ作った料理は「お味噌汁」「酒のつまみ」。それで飲んだくれるワケでもないが、インターネットのSNSが登場する頃には、作った料理は写真を撮ってアップしたくなった。別に映えなんて気にしない。私の料理は和食中心だから色味が茶色い。「いいね」なんてもらえるハズもないから自己満足でいい。たまに「いいね」もらえるとちょっと気分がいい。それぐらいだ。

お箸も新調したり、箸置きや豆皿もコレクションするようになった。酒器は奮発して、若手作家さんの素敵な作品をたまに買ったりしている。

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「食」から派生して、いろんな興味につながっている。

食材や調味料もそう。先日は成城石井(エチカ池袋店)で「さけ削りぶし」(知床標津マルワ食品)を購入。「坂上・指原のつぶれない店」(TBS)で紹介される以前からラーメン屋さんの壁にチラシが貼られていて知っていたのだ。

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そのラーメン屋さんとは「らーめん食堂 えだぐち」。
あっさりさっぱりで出汁が効いてるラーメンが好きな私がいつも注文するのは「白」と呼ばれる塩ラーメン。めちゃくちゃオススメです。コロナがおさまったらまた食べに行こうと思います。

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粉状のさけ節は常にサービスでカウンターに置かれていて、ラーメンにかけて食べるとさらに旨味がアップするのです。

でも、ちょっと待って。成城石井で買ったのは削り節状態のもの。

もしかしたら、「らーめん食堂 えだぐち」では削り節をミルで粉にしているのかも!私も自宅でさけ節の粉をいろんなものにかけたい!

そう思い、ついに私は「それだけのために」ミルミキサーを買いましたよ!
ノジマで貯めていたポイントを使って2800円でゲットだぜ(さとし口調)。

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やりました!さけ節の粉です。魔法の粉です。ヤバイです(笑)。
まずは、卵かけご飯で醤油の代わりに「さけ節粉」をかけてみました。

絶品でーーーーす!

こんないろいろ食に関心を持つ加速がついてしまったのはある人物と出会ったから。

それは、料理研究家吉田めぐみさん。

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プロフィールを見てもらって分かるように、食と酒に関する資格がてんこ盛り。ご本人は「食いしん坊で飲んべえだから」(笑)と言っていますが、なかなか出来る事じゃありません。取得したって放置しちゃう資格もたくさんあるんですから(私がそう)。
かなりの美人さんですが、中身はサバサバしていて男前。

【料理研究家・吉田めぐみプロフィール】
野菜ソムリエプロ調味料ソムリエ、江戸東京野菜コンシェルジュ、ベジフルビューティーアドバイザー、フードコーチ、ジュニア食育マイスター、IFAオリーブスペシャリスト、唎酒師として活動中(パン職人、パン講師の経験も)。第2回野菜ソムリエアワード特別賞受賞。2016年には「ワインエキスパート」(J.S.A.)資格取得。「日本ワイン検定2級」(2018年6月現在)★青森野菜専門店「ひだまりマルシェ」アンバサダーとして定期的に店頭販売も!

いろんなめずらしい野菜に関しても調理の仕方を教えてもらったり、実際に作った料理の写真を見てもらったり。日本ワインのおいしさもめぐみさんから教わりました。一気に料理とお酒ライフが楽しくなってきたワケです。

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料理撮影のお仕事も一緒にしていますが、新型コロナウイルス感染症流行の影響で、撮影が中断されてからすでに8カ月。クライアントがこのままお仕事無しの状態にしてしまうのではないかと心配しています。早く再開できますように!

めぐみさんのお陰ですっかり料理することに慣れて、楽しめるようになった私は料理レシピノートを付けるようになりました。それは料理記録ではありますが、備忘録でもあるのです。旬の食材を使って料理するのは1年に一回。たまにしか作らない料理は忘れてしまう。だから、覚え書きの意味もあって付け始めたのがきっかけ。

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このノートを見つけたのは100円ショップのダイソー。100ページあるのです。魚住は絵が描けないので写真を撮って、プリントアウトして、ハサミでチョキチョキ切ってテープのりで貼るのだ(文房具好きでもあります)。

2020年12月8日現在で、95品を記録。そろそろ丸1冊(100品)に到達予定。楽しいっす♡ コロナ禍では、ずーーーっと料理作って、写真撮って、料理レシピノートを付けてという日々でした。これがないと精神的に本当にヤバかった。

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私の場合、自分で考えたオリジナルの料理レシピは一つもないけれど、料理ってクリエイティブな作業だったり、科学実験的な感じだったり、アーティストの表現の場だったりするので、表現活動の場がない人には心のバランスがとれる方法の一つ。

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そういえば、マンガ家の友人の紹介でまったく面識のないマンガ家さんのアシスタントやりに行った時(日帰りで時給制)、自分でお弁当を作って持参したことがある。お昼休憩がどのようになるかマンガ家さんによってまちまち。行ってみないと分からないし、その回りにお店がない場合もある。だったら、簡単なお弁当作っていった方が双方とも安心。

すると、そのマンガ家さんは、私のお弁当に興味津々。大したおかずは入っていないのに、「見たい見たい」とニコニコしながらのぞき込んでくる。

あとで紹介してくれた友人にそのことを言ったら「お弁当ってアートみたいなものじゃない?彼女はひとが作った作品に興味あるんだよ」
そう。だからお料理はアーティスト活動の一環なのですよ。

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それでは、また次回。
―271日:還暦カウント

今回は農林水産省推薦(!)の打首獄門同好会を2曲!
YouTubeでMV見てたらちょっと泣けてきたよ(笑)。
残さず食えよ! 食えばわかるさ! ありがとー!

打首獄門同好会 島国DNA

打首獄門同好会日本の米は世界一


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