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『餓狼』関連記事

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おもに『餓狼伝説』シリーズに関連する記事群です。
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記事一覧

【SNK】イケる!【SNK】

 唐突な昔語り。  ぼくが『MI』シリーズのお手伝いをしていた頃、当時の開発の偉い人が対外的に、 「『餓狼』は『MI』で補完する!」  みたいなことを発言したことがある。それはファンに向けての単なるリップサービスではなくて、まだ『MI2』がリリースされていなかった頃から、現在の『MI』は3作でストーリーにケリをつけて、そのあとはデュークが若かった頃のエピソードを3部作でやる、その舞台はサウスタウンでフェイトも登場させる、というような話はあった。企画書があったのかどうかは知

【SNK】イケてな〜い【餓狼】

 ついこの前EVOJ2024が開催されたな? だがぼくはチケットを確保できなかったので会場にイケてなかった!  でも『餓狼CotW』の新情報はチェックする! もはや当然のありさま!  というわけで、今回発表されたのは新キャラ、といっても前作からの続投組のひとり、マルコ・ロドリゲスである。  見た感じ、いかにもマルコである。紅丸とデュオロンなら、参戦PVをしげしげと見つめながら、 「……マルコだろ?」 「……マルコだな」  なんてやり取りをしそうなくらいにマルコ。  ざっと

【SNK】旧正月【SNK】

 2024年の旧正月は2月10日だそうである。  ということで、今回は旧正月にちなんで(?)タン先生の話。フゥ〜ッ、雑な導入〜ッ! 『餓狼SP』でのぼくの持ちキャラでもあるね、うん!  知っている人は知っているかもしれないが(逆に『KOF XIV』で入ってきた若いファンのかたはよく知らないかもしれないが)、タン先生のタン・フー・ルーという名前は偽名である。初代の時点ですでに本名は不明ということになっていた。  で、このあたりの公式設定が今どうなっているのかイマイチはっきりし

【SNK】テリマリはべり【餓狼】

 2月4日はタクマ・サカザキの誕生日――には違いないが、今回は同日生まれのマリー・ライアンさんの話。例によって個人的な感想まみれ。  そもそもぼくと彼女の(ゲームではなく仕事での)馴れ初めは、1995年の春のこと。  そうそう、ちょうどこの頃。この記事で触れたZ文庫と並行して、ぼくは『餓狼伝説3の謎』という本にライターのひとりとして参加していた。初めてたずさわったSNK関連の本ということで、個人的にも思い入れはかなり強い一冊である。  で、ぼくがこの本の中で担当したキャラ

【SNK】GAFU【餓狼】

 EVO2023で新情報。『餓狼MotW』続編の話である。昨年のEVOでティザービジュアルが初公開されて約1年、今年のEVOJで新しいビジュアルが公開されて約4か月、ようやく新情報らしい新情報が出てきた。  新作のタイトルは『餓狼伝説 City of the Wolves』。(仮)とかついていなかったので、おそらくこれで正式決定なのだろう。略称は『CotW』、もしくは『餓狼CW』だな。「ガロシー」とか?  今回は短いとはいえ動画としての情報公開で、サウスタウン+セカンドサウス

【SNK】帝王の死【餓狼】

 またもやPixivからのお引越し記事。修正あり。  ギースが裏社会に身を投じたそもそもの動機は、自分と母を捨てた父への復讐、さらにはその原因を作ったシュトロハイム家への復讐だったと思われる。その前段階として、母マリアの死後、少年ギースは父が婿入りしたシュトロハイム家の城に単身乗り込み、異母弟に当たるヴォルフガングに一蹴された、という設定があるからである。  ただ、おそらくある時点からは、ギースの生きる目的は、単なる復讐だけでなく、自分の野望を達成することへと徐々にシフトし

【SNK】ビリーの出身地【餓狼】

 もともとPixivにアップしていた記事。あちらは完全に二次創作小説だけを載せることにしたので、それ以外の記事は順次こちらに加筆修正しつつ引っ越しさせていく。  ということで、今回はビリカンの出身地問題考察。あくまでぼくの私見であって公式設定ではないのであしからず。  ビリーたちの両親は、おそらくイギリスの労働者階級の人間だったのだろう。生家はあまり裕福ではなかった。  ビリーは1966年生まれ。67年と表記されている書籍(徳間書店のSFC版攻略本)も存在するが、おそらくこ

【SNK】俺僕私問題【SNK】

『餓狼伝説』を嚆矢とするSNK格ゲーは、すでに30年を超える歴史を持っている。しかもそこに登場したテリーをはじめとするキャラクターたちは、現在も『KOF』の常連として参戦し続けており、さらに今後は本家ともいえる『餓狼』新作に登場することもほぼ決定している。  というわけで(何が?)、今回は長い歴史があるからこそ噴出する、キャラクターたちの人称や口調にまつわる問題。具体的にはアンディの口調ぶれすぎ問題。  イベントを実装するたびにあれこれ(ぼくの中で)話題になる某おるすたく

【SNK】トマホーク問題【餓狼】

 2022年3月17日、発売からちょうど1か月が経過した『KOF XV』に、DLC第1弾となるチーム餓狼の3人が配信された。何かつねに眉間にシワが寄ってそうな転蓮華さんとウエスト67センチのへそチラくん、それにバーン家令嬢ジェニーさんである。  おそらく『KOF』時空ではガルシア財閥に匹敵するっぽい大金持ちのお嬢さんであるところのジェニーさんは、やや変則的ではあるものの、飛び道具や突進技、空中軌道変化技などを持ち、移動速度も速く、何より非常に煽情的でけしからぬファッションで知

【SNK】テリニキ【餓狼】

 最近では『KOF XV』のVTRトリオの一角、陽気な火力ゴリラとして認識されつつあるテリー・ボガードだが、いうまでもなく彼は『KOF』出身ではなく、かといって『スマブラ』出身というわけでもない。そう、『餓狼伝説』出身のキャラクターである。 『餓狼伝説』の完全新作がリリースされなくなって久しいが、それでもテリーが京だの庵だのナコルルだのを差し置いて『スマブラ』参戦を果たしたのは、やはりテリーの抜群の知名度のおかげだろう。そしてまた『スマブラ』で知名度をアップさせ、『XV』に堂

【SNK】リョウとのなれそめ【餓狼】

 あなたのSNKはどこから? と聞かれれば、ぼくの世代だと『与作』と答えざるをえないわけだが、創作という意味でいうと、ぼくの場合は作家デビューが決まる少し前くらいに応募した、『餓狼SP』コミック原作コンテストである。  当時、今は亡き新声社の『コミックゲーメスト』で『餓狼SP』の連載が決定し、その原作(厳密にはシナリオか?)を読者から公募していたのを見つけて、それに応募するために書いたシナリオがぼくの初SNKである。  残念ながら、というべきか、ぼくが送ったシナリオは最終選考

【SNK】ケインって誰よ?【KOF】

 ぼくはこれまでにSNK作品の小説をいくつも書かせてもらってきた。分量的に多いのはやはり『KOF』で、それをきっかけに、のちのちゲーム本編のスタッフロールに名前が出るようなお仕事もさせてもらったりしている(これか!? このせいでブラジルニキはぼくの立場を誤解しているのか!?)。そのほかにも『サムスピ』や『月華』の小説をやらせてもらったり、『餓狼』ではガラケー時代にケータイ小説なんかもやらせてもらった。だから余計に「『龍虎』のお仕事だけやってない!」という思いが強いのだが、それ