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なぜモラハラDV加害者・被害者になるのか?

「どうしてうちの夫はモラハラDVなのだろう?」と疑問に思ったことはありませんか?
私は「夫がモラハラDV気質なのはなぜなのか?」と、気になっていました。

この記事では、モラハラDV加害者・被害者が生まれる原因を教えてくれた本11冊の内容と、その本が蔵書されている男女共同参画センターのサービスについてお知らせします。
私はこれらの情報を知り、夫との関係が改善しました。


1.モラハラDV被害者に必要な本のジャンル


前回の記事で、男女共同参画センターに個別相談に行ったと書きました。
その時には夫が精神科に通院することが決まっていたので、相談員の方にそのことをお伝えしたところ、「では、次回の相談日時を決めるのは保留にしましょう。その間、図書室にある本を読んでみてください」と言われたのです。

男女共同参画センターの図書室には、ハラスメント、DV、ジェンダー、メンタル関連、仕事・働き方、性についてなどの本が置いてあります。
これらのジャンルは、すべてハラスメント被害者に必要な情報です。

2.DVからの回復のための本


まず私が手にとったのは、DVからの回復のための本です。
私をコントロールしないで!』と『それ、恋愛じゃなくてDVです』を読んで、私が受けているのはモラハラDVだと実感しました。
また、次に読んだ『傷ついたあなたへ1、2』ではモラハラDVによって傷ついた心が癒されるきっかけになりました。
これらの本を読んで心が整ったところで、私は「モラハラDVの原因と改善法」を探す読書を始めたのです。

3.モラハラDV夫を生む原因を知る本


日本の男性優位社会と男性性(いわゆる“弱さが許されない男らしさ”、“マッチョ”)が、偉そうな男性を生み出しているのだそうです。
多くの日本人男性は、「強くなければならない」というメッセージを社会から植え込まれていて、すべての人間関係を勝ち負けで見ていると分析されています。
なので、弱い自分、自分の非を認められない人が多いとのことでした。
その考えが高じて、自分に都合が悪くなると逆ギレし、弱い立場(女、子ども、小動物)に八つ当たりする人が多いのだそうです。
このことを学べたのは、『どうして男はそうなんだろうか会議』と雑誌エトセトラの『男性学』の特集でした。
この2冊は、目から鱗の連続です。

4.アスペルガー夫を知るための本


また、私の夫の場合ですが、私は夫が1か月間キレて暴言を吐いていた時に「夫は病気なのではないか?」と感じていたので、図書室でアスペルガー関連の本を手にとりました。
夫がアスペルガーと思ったとき妻が読む本』では、アスペルガー夫とカサンドラ妻の“あるある”が書いてあります。
これを読むと、「私の夫もアスペルガーかも?」と気付くかも知れません。

また、『カサンドラのティータイム』では、物語形式で女性たちのストーリーを読むことができます。
自己愛性人格障害と思われる男性も出てきたり、中にはパートナーとやり直そうとする女性も出てきたり、いろんなパターンを学べました。

夫の場合は、アスペルガー(ASD)の自分中心な特性と、日本人男性の偽の男らしさが合わさって、モラハラDVへとつながったのだと思われます。

また、以下3冊は男女共同参画センターにあった本ではないですが、
大人のアスペルガー症候群
アスペルガーの人はなぜ生きづらいのか?
アスペルガータイプの夫と生きていく方法が分かる本』もアスペルガー夫と、カサンドラ状態になった自分を知るために役立ちました。

5.モラハラDV被害者になりやすい女性に必要な本


「2.DVからの回復のための本」でご紹介した『それ、恋愛じゃなくてDVです』に、DV被害者は自尊感情が低い人が多いという記述がありました。
私は毒親に育てられたせいで、うつ病になりやすい性質をもっています。
そのため、普通の人と同じように働いたり活動したりすることができず、自尊感情は低いです。
そんな私は、「自信がある男性、リードしてくれる男性」に惹かれやすい傾向があります。
一方、アスペルガーをもつ夫は自分を客観視できないため、いつも自分が正しいと思っているのです。
自信のない私は、自信に満ち溢れていた夫に惹かれてしまったのでしょう。
また、私は毒親から酷いことを言われて育ってきたため、酷い扱いを受けることに慣れていて、モラハラDVをされても我慢しやすい性格です。
病気で働けない引け目もあり、夫の横暴に我慢し続けてしまった面もあります。

6.男女共同参画センターで役に立ったサービス


男女共同参画センターでは、図書室の他に、女性をエンパワメント(元気づける)ための様々なサービスを提供しています。
個別相談サービス、就職相談、自助会(DV被害者の会、当事者家族の会、依存症を持つ人の会など)、パソコン講座、自習室などが利用可能です。

7.情報を得て、変わった現状


私は男女共同参画センターからの情報で、自分の状況を整理することができました。
自分の状況を客観的に見ることで、夫への見方も変わったのです。
そして、私が学んだことを夫に伝えれば夫が生きやすくなるのではないかと思い、夫に学んだことをシェアするようになりました。

夫は『男はどうしてそうなんだろうか会議』を読んでくれたり、私が学んだことを聞いたりしてくれたことで、考え方が徐々に変わってきています。

困った時は専門家に頼るのが一番です。
今回ご紹介した本を読んだり、男女共同参画センターに足を運んでみたりすることもお勧めします。

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