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Eötvös Loránd(ELTE)University CS専攻 1semester目 受講後レポート

0.はじめに

この記事の作成に至った背景として、自分自身が入学前に知っておきたかったことを全体的に書きました。入学手続きをする前に、留学の決断をする前に、知っておいたらもっと違う選択もあったかな、と思っている部分があります。また一方で知らずに入学してしまったから良かったということももちろんあります。
 ハンガリーに移住することも、ハンガリーの大学に通うことも、Computer Scienceを勉強し始めることも、人生においては大きな変化で、チャレンジになると思うので、そういった決断をする前に読んでもらえる記事になるといいなと思います。
記事を作成するうちに内容がかなり具体的になったため、不特定多数の閲覧は避けたく、有料記事になります。ELTEに受かったけど本当に行くかどうか悩んでいる人、Computer Science専攻に興味あるけど授業についていけるか不安な人、ハンガリー留学に興味のある人、などなどにおすすめの内容となっています。

なお内容は15000字を超える大作になっており、これ以上詳しく授業内容に触れている記事をみたことがないくらい書きましたので、買って損はないかなと思います。

ハンガリーでコンピューターサイエンスの学位とったら将来はグローバルに活躍できるエンジニアになれるし、高給取りだあ!と鼻息荒く来る前に、一度こういった記事にも目を通して冷静にプロコンを考えると良いかと思います。

https://kuwayasu.com/archives/14200

さて、

この記事は長いので、
・とにかく授業内容を知りたいという方は7へ
・結論を読みたい人は9へ
飛んでください。

この記事を最後まで読んで、それでも私はELTE入りたいわ、って方には記事の最後に入学試験の数学の問題のリンクをつけておきましたので、参考まで目を通してみてください。


1.私について

この記事には基本的に私が体験したことと私の考えが書いてあります。書いてあることを参考にする前に、私自身がどういう人かが分からないと、この記事を参考にできるかどうかも読者は判断できないと思うので参考程度に書いておきます。

<ELTE入学前の私>
・ELTEのComputer ScienceのBScに入学するまで、プログラミングの経験は全くありませんでした。(変数とは?引数とは????状態)
・数学はELTEの入学試験(オンライン)で必要だったので高校数学の数Ⅰ、Ⅱ、Aを1か月くらいでさらーっと勉強した程度でした。高校では文系で、大学でも化学しかやらなかったので数学をやった記憶ははるか遠い昔でした。
・日本では食物栄養学科(4年制大学)を卒業後、食品メーカーの商品開発を8年やっていました。
・英語はIELTS6.0で、全然高くなく。ただ外資のメーカーに勤務していたので仕事ではしばしば使っていました(しばしば:週2以上くらい)
・既婚子無し
 
こんな感じの人がELTEのComputer Scienceに入学したらどうなったのかという記事になっております。



2.到着してから授業が始まるまで


ハンガリーに到着してすぐやることはSIMをゲットすることです。パスポートだけ持っていれば契約できます。同時にやることは、契約した家もしくは寮に入ることです。滞在許可の申請には滞在する家の住所や連絡のとれる電話番号が必要なので、とにかくこの2つをはじめにやりました。私は不運にも寮の抽選に落ちてしまい、家がないままの渡航だったので家探しは結構苦労しました。Simをゲットして、家を契約して、滞在許可の申請ができればもう安心です。
 
授業が本格的に始まるまでは時間的にも精神的にもゆとりがあり、今思うとこの時が一番ワクワクしていてハンガリーを楽しんでいました。到着してからオリエンテーションの日までは家を探したり、滞在許可取得の準備をしたり、simの契約をしたり、ブダペストを観光したり、電車や駅の名前や地理を覚えたり、みたいな感じでした。オリエンテーションはマスターとプレコースの子たちと一緒に受ける形でした。
大学の概要、学校のシステムの登録について、大学のFaceBookページの紹介や、CS学部のstudent supportセンターの紹介、心理カウンセラーの窓口、international studentをメインで担当するコーディネーターの紹介、などなどについて説明を受けました。
オリエンテーション日に何人か知り合いができたので、その子たちと授業が本格的に始まるまでの間一緒にご飯に行ったり、大学が開催しているBudapest CityTourに参加したりしました。


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