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素直でいること 本当を言わないこと

「正直者が嘘をつく」だと、「え? どっち?」って思う。

正直者が嘘を言うことはないように思うし、矛盾していると思えてしまう。

でも、「正直者が本当のことを言わない」というのは、どうだろう。

「本当のこと」というのは、時として誰かに都合のいいことだったり、不都合なことだったりする。

そして正直者も人間だから、そういう理屈の中で生きている。

正直者にも都合・不都合があって、「本当のこと」を言ったり言わなかったりしても、当然というか、当たり前というか。責められるようなことではない、はず。

もちろん、詭弁だという人の気持ちもわからなくはない。

本当の正直者なら、聞かれたこと、聞かれなくても、「本当のこと」をまっとうに言うべき、のように。

正直という言葉に似た言葉に「素直」がある。

私はよく「素直な人」と言われる。

前もいつかのnoteで書いた気がする。それは褒め言葉なんだろうけど、私は好きじゃないし、荷が重いと感じる。時には馬鹿にされているような気もする。

素直な人というのは、よく人の言うことをきき、真摯に受け止める、らしい。

私はそんなのごめんだと思う。

「よく話をきく」というのは、翻って「真正面から人の話を聞いて、信じて、鵜呑みにするアホ」と言われているみたいで。

そんなふうに思われてるなら、「へそ曲がり!」と思われてた方がいいと何となく思ってしまう。

でも、例えば面談で「本当のこと」をあえて言わない時、罪悪感でぞわぞわしながら、これでいいのだろうか、嘘ではないけど、「本当のこと」ではないよなともやもやして、気持ちの座りが悪いと思う自分を振り返ると、「素直な人」というのは、当たらずとも遠からずというか、やはり自分は軽くは「素直な人」に該当するのだろうなと、ぼんやり思う。悔しいけど。

そういう私も「本当のこと」を言わないことがある。

その大半が、言うと相手のプライドを傷つけるのではないかと忖度する場面が多い。助言やアドバイスを実行できず、もしくはせず、相手を気落ちさせるのではないかと思うような時だ。

要するに私の「素直」は(無駄かもしれない)忖度であって、ただの勇気がないへっぽこだとも言える。

「素直で嘘が苦手、ごまかすのが苦手」=「いい人」と思われるがしれないが、考えてみると厄介な人でもある。

時として、「そこはうまくごまかしてよ!」という時も、融通がきかずに挙動不審になる、とっさのできごとに、ものすごく弱いということも意味する。

「本当のこと」を言わないとき、苦笑いや「への字の口」をマスクでごまかせている今、マスクがなくなったらどうしようねぇと今から思う。

困った顔をしている、ということで、許してもらえるのだろうか。

表情に出すぎて、逆に笑われるかも。。。

長所短所は表裏一体。

本当のことを言わない素直な人って、いるんですよ。顔に出ちゃうけどね。
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