贈り物
先日、職場の方から金柑を頂いた。
せっかくたくさん頂いたので、ジャムを作った。
調べたレシピが、たまたまこだわり派の人のものだったらしく、短時間で作るには、結構大変な思いをした。
1、金柑を茹でこぼす。
2、中身をくり抜いて、中身はもう一度茹でこぼして、皮の方は荒く刻む。
3、中身と皮を合わせて、砂糖の分量をはかり、10分ほどコトコト煮る。
書くと3ステップ、簡単そうに見える。でも作るのが時間勝負だと結構大変。金柑は小さいし。数は多いし。
とてもおいしくできましたという報告と、感謝のLINEを送った。
すると、「よかった!」というような返信と同時に、「(金柑は)まだありますよ!」と「冷凍ブルーベリーもいかか?」。「お休みの日に会いましょう!」
と立て続けにやってきて、面食らった。
最近、パンの値段があがった。食パンは1番安いのを選んでいて、まだ値上がりはしてないけど、これも時間の問題で値上がりするなと思い、食パンを毎日食べるのをやめた。ヨーグルトは130円もするものを買いたくない(※普通の値段だと思います)。
そのため、ジャムは作っても食べる機会が限りなく減った。
ブルーベリーも同じく。もらっても困る。ダメにしてしまう。金柑のジャムも食べ切れるかあやしいのに。。。
休みの日は休みたい。誰にも会わずに、じっと家でしていたい。
「たくさん金柑頂いたので、大丈夫です。ご心配なさらず!」という返事をした。
でも、なかなか「要らない」という言葉が通じない。
どんどこくる返事には、「ブルーベリーはいかが?」が、ループ。
なんで?!
贈り物に感謝を伝えるのは、とても気楽。
でも、贈り物に「もう要りません」、というのは、何様感が漂うし、失礼だし、せっかくの好意を無にするわけで、とても言いにくい。
だから、なんとか言葉を探して探して、「要らない」を伝えようとするのだが、それが婉曲になりすぎたり、「答えになってない!」と思われたりして、伝わってない。この徒労感はなんでせう。
お互い消耗戦。
誰か、察して説明してあげて!(誰もいないよね、LINEだもの!)
贈り物というのは、ただ物品のやりとりというだけでなく、気持ちの問題もある。
断られると、やっぱり傷つくし。それがわかるから、余計に悩ましい。
はあ。。。
贈り物を、気持ちよくやり取りするという方法はないものか。遠い目。
結局、パンが買えないので、ジャムを食べる機会が云々と説明し、お断りした。
心痛む。
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