見出し画像

日本人女性の産休・育休長すぎという仮説

産休に入ると会社でオープンにしてから、

子供が産まれたばかりの同世代男性社員
やたらエレベーターや廊下で絡んできて
おめでとう」と共に
これからが大変だよ!」と
育児グッズ、アプリや参考になるネットラジオ等のTIPSを嬉々として教えてくれました。

【男性育休1日も取ってない】
はやや叩かれ案件。

食事は妻が全面的に作っているというと
「へぇそういう亭主関白系なんだぁ」
とワーキング女子達にいじられ肩身が狭いと
専業主婦を妻に持つ男性が嘆く。
(さすがにちょっと可哀想)

そんな世の中になってきた同世代ならではだなぁと感心しつつ、

なぜ同世代女性に同じ様な絡みをされないのか不思議でした。

が、

産んだ直後の女性は、

引き続き育休中or
在宅勤務中心で出社出来てなないからだ


と気づくにはそう時間がかかりませんでした。

ということで、
以前「男性育休」について書きましたわたくし、今日は「女性育休」についてぼんやり思うことを書こうかと思います。

他国に比べた日本人女性の産休・育休制度

「産休入るぜ★」と国内外ノンジャパ関係者に伝えると、それはそれはもう100%の確率で、

え?早くね?

と言われました。
(一方、日本人社員にはギリギリまで頑張るね!と言われた)

まず日本の現在の産休・育休制度をまとめますので子供欲しい人、欲しくない人も将来少しでも部下を待つ可能性のある皆様方、
娘息子のいる方、メモのご準備を↓

産前休暇: 出産予定日の6 week前
(not義務)
→¥ 標準報酬日額×2/3

産後休暇: 出産後8 week
(義務、医師の診断書があれば働ける)
→ ¥ 標準報酬日額×2/3

育休: max子供が2歳になるまで
→ ¥ 180日まで休業開始時賃金×67%
→ ¥ 180日以降休業開始時賃金×50%

※標準報酬=過去12ヶ月の平均
※休業開始前賃金=育休開始前6ヶ月賃金/180

今回私も初めてでよく分からなかったので、
とりあえず予定日−6 weeks+数日有給休暇でキリの良い金曜をlast dayとしました。

次に、他の国はどうなのか、口頭で聞いた情報+ちょっくら調べた結果をまとめてみます。

※情報が一部適当な部分は調べきれずお許しを。
※ピンク星はn=1-2の調査で一般的な期間。
※赤字は金銭的保証。
※各社独自制度は略。細かい制度略。

ここから以下のことが分かります。

①上記の国の中で明確に「産前休暇」という概念が分かれて存在するのは日本だけ
→産前取れる国もあるが、その分法定休暇の後ろが短くなる等で、なるべく後に回す人が多いらしい。
(後は本人次第で産前は有給をつけるらしい)

②結局、金銭的保証がいつまでかによって実際に一般的な産休期間が決まる
→さすがのカーモンベイビーアメリカ。雇用の保証のみ。

③人体としてさすがに休んだ方が良い期間はおそらく産後2-3ヶ月
→日本の産後2ヶ月義務にはじまり、どの国も2-3ヶ月は休むべしという制度。確かフランス人と話した時もこんな感じだった。

最近の産休・育休トレンド

前出図にて、
日本だけ一般的に取られる期間を示すピンクの星をかかなかったのは現時点では結構バラツキがあると感じでいるからです。

ガッツリ働く女子界隈は「いつ産んでも
基本4月の保育園はじまりを目指して復帰しているため、
>>11月生まれでも4月復帰(6ヶ月)
>>5月生まれでも4月復帰(12ヶ月)

てな感じでとっている印象。
ゆえに、ドイツに旅立つという諸般の事情より日本法人の人々には適当に1年くらい産休とると伝えている私は【あれ?意外と長いね】的な反応をされるほどでした。
そんな最短を目指すトレンドな昨今。

一方、もちろん同じようなテンションで仕事をしている女性ばかりではなく、2歳まで育休をなるべく長くとる人もいます。

まぁ、使用実績はさておき、
やはりなんといっても日本の制度充実
ピカイチなんですよね。

本当に日本人だけ体が貧弱で長い育休制度はラッキーなのか問題

日本人の産休・育休が長いのは体が貧弱だからだと信じて止まなかったわたくしとしては、
今回中国・シンガポールという大して体系変わらなそうな国でも欧米と変わらない産休期間(むしろ短い)だったことが衝撃でした。

さらに言うと、
日本人でもシンガポールで出産した友人は産後7週で復帰、アメリカで出産した友人は産後3ヶ月でフル復帰と聞きました。

それに日本だけ特別手厚い産前休暇ですが、
確かに日に日に体は重く
マイナートラブルは増えるものの、

オフィスワーカー+在宅勤務が可能であれば、
別に予定日6週間前から休む必要性なかった…
というのが現時点での感想です。

こりゃ、
日本人だけ特別貧弱だから産休長いわけじゃないっすね。

むしろ、
休みをとる権利がある=
あなた達夫より時間ありますよね?
産前は出産育児準備/産後は育児
存分に出来ますよね?

っていう恐ろしいシステムじゃんって捻くれ者の私は思っちゃうんですけど、どう思います?(震

そして、育児が妻に偏った結果夫の育児スキルが伸び悩むという悪循環が想定される。

色んな考えの方がいるのであれですし、
私自身もこの長い制度のメリット享受してるわけではありますけれど、

極論。

女性の産休・育休制度取りづらくした方が、
女性の社会復帰マザートラックなど
なくなるのでは?
と思うのは私だけでしょうか。

ごめん。仕事忙しいから出来ないわー
って結構便利な言葉だなぁ〜

と思ふ産休1週間にして既に飽きてきた、
今日この頃なわたくしでした。


〈参考文献〉
⚫︎中国
https://www.hrone.com/blog/china-maternity-leave-policies/

⚫︎イギリス
https://www.gov.uk/employers-maternity-pay-leave#:~:text=Eligible%20employees%20can%20take%20up,the%20baby%20is%20born%20early

⚫︎アメリカ
https://www.dol.gov/agencies/whd/fmla

⚫︎シンガポール
https://www.mom.gov.sg/employment-practices/leave/maternity-leave/eligibility-and-entitlement

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?