夢日記661 ~ 卒業式の魔女 ~
私は、どこかの中高一貫校の高校部の卒業式に参列するため、式場に行った。どうやら、午前中は中学部の卒業式で、午後からが高校部の卒業式らしく、私が到着したときには式を終えたばかりの中学生がたくさんいた。しかし、彼らは中学生のはずなのに、全員が小学生のような雰囲気であった。
私は、会場の入口付近で出会った初対面の女性たちとともに、式場の座席に向かって歩いていこうとした。すると、私のすぐ近くにいた中年の女性教師が、中学生たちに対して性悪の魔女のような口調で言った。
「アナタたち、まだこんな場所にいたの!? 早く出ていきなさい! まったく、何考えてるの! ダラダラダラダラとこんなところにいて! 早く立ち去りなさい!!」
私は会場全体に響きわたる大声に驚いたが、私といっしょにいた女性は「あぁ、また岡本先生のアレが始まった~」と言いながら笑っていた。どうやら、その岡本先生とやらが卒業式の日に魔女のような奇声を発するのは、毎年恒例のことらしい。
とりあえず、私はキョロキョロと辺りを見て、空いている席を探した。すると、いい感じに空いている席が1席だけあったので、私はそこに着席した。私の横には女性が座っており、さらにその向こうには男性が座っていた。彼らは、まもなく式が始まるというのにダラリとうつむいており、まるで力尽きて死んでいるかのようにピクリとも動かなかった。
< 完 >
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