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赤ちゃんの遊び場をつくるには

赤ちゃんの遊び場をつくるには、観察し、考察し、物を選び、レイアウトし、一緒に遊ぶ、というステップを繰り返します。

このシリーズでは、赤ちゃんにとっては感覚ー運動の探索が重要であること(赤ちゃんのフィジカル探索)、心的な安心感が確保されている場が重要であること(赤ちゃんの心の探索)などを書いてきました。その具体的な作り方について、これから書いていきたいと思います。

赤ちゃんの探索環境の作り方は、以下の通りです。

1. 観察:赤ちゃんが長く続ける/繰り返す行動を観察する
2. 考察:赤ちゃんが没入する条件を考察する
3. 選択:赤ちゃんが没入する行動を促す条件を満たす物を選ぶ
4. 配置:赤ちゃんが没入できる環境をレイアウトする
5. 関与:赤ちゃんと遊ぶ

[観察] ながくつづける/くりかえす行動を観察する。

赤ちゃんの行動をよく観察をして、ハマっている行動について記述したり動画を撮ったりしてみましょう。「ハマる」の基準は、一つのことを長く続けているか、よく繰り返しているか、です。

ちなみにぼくの記述はこんなかんじです。

[考察] 赤ちゃんがハマる条件を考察する

次に、ながくつづける/よくくりかえす行動がどのようにして行なわれているのかを詳細に見てみます。動画をスロー再生したり、行動を真似をしてみたりすると、何が楽しいのか、何が好きなのか、どのような条件が整うとその行動のトリガーになるのかが次第に見えてきます。

[選択] 条件を満たすものを選ぶ

条件が見えてくれば、その条件に合う物体を探します。ペットボトルや空き箱、100均に売っているグッズなど、身の回りのものを赤ちゃんのきもちになって見てみます。そうすると「これでこうやって遊んだら面白いんじゃないか」と、自分のなかの「Baby Mind」がピクッと動きます。想定された用途ではなく、別の用途を見出すのです。

[配置] 環境をレイアウトする。

赤ちゃんに探索活動をうながすときは、集中しやすい環境が重要です。たたんだタオルが置いてある。本が積んである。ニンテンドーラボのトイコンが転がっているなど(我が家のリビングの今…)、赤ちゃんに遊んでほしくないものは基本的に手が届かないところに置くべきです。このあたり、難しいところです!生活空間を赤ちゃんの探索活動に最適化するにはどうすればよいか、ぼくも研究中ですので、引き続きこのnoteに書いていきます。

[関与] 赤ちゃんと遊ぶ

赤ちゃんは自分に注意が注がれることで安心します。しかられるためにわざといたずらをしたりします。いつなんどきも眼差しを注ぐわけにはいきませんが、ひとり遊びよりも、一緒に遊ぶ時間のほうが、赤ちゃんのテンションは上がります。赤ちゃんに関与する時間・空間を確保するために、生活を設計し直すことも重要ですよね。このへんがまた一筋縄ではいかないので、こちらも引き続きnoteに書いていきたいと思います。

まとめ

観察・考察・選択・配置・関与の5つのステップで赤ちゃんの探索環境をつくることができます。具体的な内容は、これからも書き続けていきますが、大枠はこんな感じです。1人でやるのももちろんよいのですが、なかなかストイックな活動なので、こういうときこそコミュニティ。

「うちはこんな観察したよ」と観察データを共有して、「これが楽しいんじゃないかな?」「こういうものがいいんじゃないかな?」という考察大会をして、みんなで百均に買い出しにいって、という親子ワークショップができたら楽しそうです。いつかやりたい!やってみたいよ〜!という方、ぜひコメントをいただけたら。

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