仕事を介さなければ生きていけない

先日、意を決して(そのくらいのパワーが必要)実店舗で服を買ってみたら、980円のセール品のハズが、支払いを終えたレシートには元値で印字されていた。

一度店内を離れ、服のタグを確認。
もう一度レシートを見て、商品コードに間違いが無いかを確認
この作業を2・3周繰り返す。

そして、再びレジに並ぶまで10分ほど思案。

覚悟を決めて列に並び、無事修正していただけた。

つくづく、自分は一歩仕事を離れると驚くほどポンコツだと思う。
だからといって、決して仕事がデキるわけでもないのですが。

ただ、仕事モードの自分であれば、お会計で金額を告げられたときに「あれ?そんな値段だったっけ?」と気付き、決済される前に確認ないし、修正するだろう。

そもそも、数字は間違いが起きやすいと知っているので、自分が数字を扱うときには確定前に何度もチェックする。

※店員さんのミスを責めたいわけではない。

私は、お店に入って『何かお探しですかー?』なんて言われた途端、愛想笑いを浮かべて即効お店を出るタイプの人種だ。

それなのに、学生時代「何かお探しですかー?」から始まる家電量販店でのアルバイトで店舗の在庫を売り切ったことがある。

私は、電話での問い合わせがとても苦手だ。
名乗って、何の要件かを告げれば良いと頭では分かっているのに、なんなら手元にメモを準備しているのに、電話が繋がり、相手が名乗った瞬間、一度頭が真っ白になる。
故に、とても話し方がぎこちない。

それなのに、前の会社では所謂【お客様相談窓口】のオペレーターをやっていたし、今の会社でも取引先に電話をかけるし、当たり前に外線に出て取次もする。

会社では、複数の人がいるオフィスのざわめきの中で資料を読んだりメールを書いたりする。

それなのに、無音の中でしか本を読んだり(雑誌程度の短文でさえも)、文章を書くことができないので、それらの行為をするとき部屋は無音だ。

仕事に関わる話なら、自分から話しかけることも話しかけられたことに答えることもできる。

それなのに、就業後にばったり駅で出くわしたなら、何を話していいか分からず、無口になってしまう。

仕事では、電話でメールで、社内チャットで、対面で。コミュニケーションを取り、並行して作業をするマルチタスク。

それなのに、家では、例えば、洗濯機を回している間に掃除機をかけるだとか、料理を作りながら調理器具の片付けをするだとか、複数のことを並行してできない。シングルタスク。

仕事を介さなければ生きていけない

だったら、常に仕事モードで生活をすれば良いと思われるかもしれないけれど、その仕事モードへの切り替えスイッチも自分では制御できない。
そもそも、どうやって切り替わっているのか、そのロジックを理解できていない。

不器用?
うん。たぶん、そう。

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