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2020年11月の記事一覧

もうすぐのばあさまが考えること

もうすぐのばあさまが考えること

病院のベッドで寝ているわたしは80歳をいくつかすぎているらしい。正確な年齢はわからないけれど、80代であることは確からしい。
べつにボケてるわけでもとぼけてるわけでもないが詳細がうすぼんやりとしている。
それからわたしは、もうすぐ死ぬことになっているらしい。

おとなになったらあれもできてこれもできるようになるんだろうし、つまんないことで悩むこともなくなるんだろう。朝起きられないとか、行かなければ

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出不精こわい

出不精こわい

勤め先の近くに百貨店がある。いや、百貨店の近くに勤め先があるのか? ってどっちでもいいことにのっけからつまづく。
ともかく、そんなわけでわたしは百貨店の前を毎日通っている。
緊急事態宣言が出された際にそこも含むいくつかの百貨店がさっさと閉店してしまったときにはびっくりした。あとでなんとか庁とかいうどっかの役所に怒られたらしいけど、そんなの知らんがなですよね。
今はだいぶ客足も持ち直しているようだけ

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親子ってなに

親子ってなに

映画を観た。

中学生で出産した女の子がその子どもを養子に出して、それにまつわるうんたらかんたらという内容なんだけど、こういった話だと、子を生むとか生まないとか、家族愛のような話になりがちで、あとで見たレビューもそんなのがやや多かった。
この映画および原作の意図は正確には把握し得ないのだけど、でもわたしはまったくそんな観点では観られなかった。

自分が産んだ子を忘れられないとか、子をよそへやらざる

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自分を動かす力

自分を動かす力

行動力があるとかないとかいうけど、なにを基準にしてそのようにいわれているのかしらとふと考えた。それに行動力があるとはどういう行動を指しているのか。

おそれを知らず何事においてもチャレンジするひととか、思い立ったら即行動するひととか、そういうひとたちは行動力が「ある」方のグループに入るんだろうか。そして、それとは逆の傾向があるひとが行動力が「ない」方に振り分けられるんだろうか。

あるいは自分の意

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