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ポジティブになる方法

野球で活躍している大谷選手の愛読書に、中村天風の「運命を拓く」があるらしい。
その中村天風の名言を見てみると、主張は一貫して「常にポジティブでいろ」ということだった。

「常にポジティブでいろ」という言葉は、自分の中で大きな転換点となるような言葉だと思った。

これまでの自分は、感情のままに生きてきたからだ。
感情に踊らされて生きてきたと言ってもいい。
暗い気持ちになったら、その暗い気持ちをそのまま受け入れて、その気持ちに従うように生きてきた。
簡単に例えるなら、「悲しい気持ちになったなら、その悲しい気持ちに寄り添うような音楽をかける」ようなものだった。

だから、暗い気持ちになったときにはトコトン落ち込んだ。
ツイッターにはその気持ちをツイートし、その気持ちを受け入れて、その気持ちでいることを正当化していた。

でも、それは全く愚かだったと思う。
前向きになる「努力」を全くしていなかったのだから。
「自分で自分の気持ちを作る」という意識が全く欠落していたのだから。

ネガティブになったら、自然にポジティブになるまでネガティブに浸っていた。
「ポジティブになりたい」と、ずっと思ってきたのに、その努力を怠っていた。

現実として考えてみると、人が生きるということは本質的にネガティブなのだ。
生まれた瞬間から死に近づいている。
生まれた瞬間から歳をとり、老いていく。
頭で考えると、間違いなく生きることはネガティブなのだ。
人は脳が発達してしまってが故に、ずっと先の将来まで考えることができてしまう。
故に、終わりまで想像できてしまう。
そう考えるとやはり、本質的にはネガティブなのだ。

だから、悪い意味で「現実的な人」こそ、ネガティブになってしまうのだ。
そういう先を見通せてしまうが故に、自ずとネガティブになってしまうのだ。

だからこそ、そういう「現実的な人」こそ、「ポジティブでいよう」と常に意識し、努力をしなくてはいけないのだ。
例えるなら「悲しいときこそ、楽しい音楽を聞け」ということだ。

人の感情も習慣だ。
ネガティブだからといってそれを良しとしていると、それが習慣になってしまう。
何度も何度も頭の中で、言葉として繰り返すことで、クセになってしまっているのだ。

だから、悲しいときでも、その感情を否定する。
その悲しみを受け入れてしまわないで、打ち消してしまう。
そういう努力が必要だ。

「悲しいから泣く」のではなく、「泣くから悲しい」という心理があるという話はよく聞くが、それと同じだ。
それを応用するなら、「笑うから楽しい」を実践することになる。
つまり、「感情は作れる」ということだ。

ネガティブな感情を否定しろ。
まずは嘘でもいいからポジティブでいろ。
そういうことだ。

そうするとだんだんそれが習慣になって、自然に考え方のクセがついて、いつの間にか正確すらポジティブになっている。
きっとそうなんだと思う。


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