みんな、子供の頃、何やって過ごしてた？
そこにすべてが表れていると思うんだ。

私はね、
学校が終わると
いつも裏の山に行ってたの。

カタツムリやバッタと遊び、
木の実を取って遊んだ。

いつも、ひとりで。

原家族が文京区の
東京ドームの裏にあって
そばには後楽園庭園や
小石川植物園があったから
（当時は子供は無料？）
そっちにも毎日のように行っていた。

ザリガニ釣りをしたり、
川の中に入っておたまじゃくしを
とったり。

いつも、ひとりで。

そういうことをしていると
時間を忘れた。

道端の花も大好きだった。

オシロイバナやムラサキツユクサ。
押花にしたり、
ムラサキツユクサで紙を染めたりした記憶がある。

だから、ファーブル昆虫記みたいなのも
大好きだった！
ダンゴムシの話とか。

そういうことをしている時、
いつも
自然や地球や宇宙に包まれているような
一体になっているような
幸福感があった。

今後はそれを
文章にしたり
ストーリーテリングみたいな形で
表現していきたいんだ。

それが私にとっての神話。
私の原点。

たぶん、
人それぞれにそういう原点があると思う。

自分にとっては
当たり前すぎて今さら特別なこととは
思わないようなことが
あなたの中心かもしれない。

あなたの原点はなに？
それを思い出してみて。

人によって違うはず。

あなたは子供の時
何をしてた？

歌を歌っていた？
絵を描いていた？
外で遊んでいた？
お人形ごっこしていた？

私の原点は
自然や地球の中にいる時の
包まれた感覚だから

のちに
スキューバダイビングをやって
100本以上潜ったり
有機農法の畑やったり
養蜂やったりするのは
少しも不自然ではない流れ
だったんだけど、

15年くらい前に
畑をやり始めた当初は
「らしくない」とか
「一番遠いことを始めた」とか
言われた。笑

確かに
コピーライター出身で
アバンギャルドの芸術や
映画やアートや文学や哲学も大好きだけど、
こっちは後天的なもので

原点は
地球や自然や海や空や
生きとし生けるものたち。

「よだかの星」を読んで
悲しくて泣いて
肉も魚も食べられなくなった子供だった。
（だから、今も余り食べられない）

しんどくなったら
自分の原点に戻るといい。

役に立つとか
儲かるとか
評価されるとかを
すべて脇に置いといて。

自分の中心にもどれると
それだけでまずは幸せだから。

ほしそらつきうみ書店という名前の
間借り書店をやっていたことがある。
（赤字すぎてやめちゃったけど。笑）

思いつきでつけた名前だけど、
あぁ
これは
まさに私の原点だった。

私の中心にいつも
空や月や海や花や
星々がある。

私はいつも地球に抱かれている。