荒れた1日を振り返る〜修了式まであと7日

今日は本当に大変だった。


関わる子どもたちが
あっちではぜて、こっちではぜて、

はぜるとは、爆ぜる。

つまり、爆発するということ。


お天気が悪かったせいか
子どもたちの調子が悪かった。

朝から全く動けずに寝ている子



お友達とけんかしちゃう子



けんかを止めようとして泣いちゃう子

最後には友だちの物を投げたり

友だちを叩いたり


そして全裸になって
パニックになる子




本当にいろんな子どもたちの姿が
目の前で繰り広げられた。。。



う〜ん。


私の手は一つしかないし、
私は一人しかいない。


卒業式ももう間近で
クラスにいる2人の6年生の
様子を見に行く時間も欲しい。



困ったな。




みんなが荒れてる💦🤣


さあ、こんな時
どうしたものか。



これまでの自分だったら


あの子をどうにかしなくちゃ



喧嘩して、手を出したから
指導しなくちゃ


あの子が悪い


あの子がダメだ


そんな風に子どもたちをジャッジして
子どもたちをコントロールしようと
したかもしれない。


でも、今日の私は
そんな気分にもなれなかった。


「そんなにけんかしたいなら
したらいい。ほら、そこで、やりなさい。」


さっき
あれだけ話をして


涙が出るほど
私の想いを伝えた子が


今度はまた別の子と
トラブルになったときに


思わず、そう言った。



教師として失格かもしれない。

その子のメガネとイヤーマフは
相手の子によって、外され、投げられ、


襲いかかられている。


その子に対して


「ほら、やり返せばいい。」


そう、言った。


最近、イライラしては
友だちに暴言を吐いたり
手を出したり


やる気を失っていつも
寝ていたりするA君に


さっき、言葉を尽くして
自分の人生を諦めるなと


友だちと仲良くできずに
人のせいばかりにして
けんかばかりする人生か

友だちと仲良くするために
自分の課題に向き合って
友だちと仲良く過ごす人生か


それは、自分で決めるしかないこと。


人は変われる。
自分があきらめさえしなければ


と、


伝えたばかりなのに。


また、我慢ができずに
中指をたてて、暴言を吐き
友だちを怒らせてしまった
A君に


「そんなに、けんかしたいなら、ほら
今ここで好きなだけしなさい。」


と、言ったのだ。


だが、


メガネを投げられ
イヤーマフを投げられても
A君はやり返そうとしなかった。



そして、二人を離した後
涙を浮かべた瞳で
私の目をまっすぐに見て
こう言った。


「〇〇、殺したいくらい嫌だった。
もう、転校してほしい。」

と。


その言葉を聞いた瞬間


「うん。その気持ちはわかるよ。」


ずっと我慢してきたA君。


歳下だから。

まだ、言ってもわからないから。


相手の方が
行動障害が強くて


もう1年近く
大事なメガネも何度も投げられたよね。


ずっとがまんしてきたね。


「わかるよ。」


「でも、やり返さなかったね。
見てたよ。あなたは、やり返さなかった。
えらかったね。」


ぎゅっと頭を包み込んだ。


すると、
A君が自分の頬を殴ったり
首を締め付けたりし始めた。


いわゆる
自傷行為だ。



「自分を傷つけないで。
人も自分も傷つけないよ。」


そう言って
その手を止める。


それでも自分の顔を殴ろうとするので



「殴らないで。
先生はA君のことが
大事だから殴らないで。」


そう言うのが精一杯だった。


そして、


「今日はもう
家に帰ろうか。」


と言うと、


A君は
こくんと頷いた。


私が今年担任した
自閉、情緒学級には


いろいろなこだわりや
これまでの傷つき体験から


感じ方や考え方の極端な子がいる。


感覚過敏なところや
衝動性の高さなども


自分の力だけでは
コントロールするのが難しい子たちが
いて、


そこに、


メンタルの弱い子や
家庭環境が影響して
内に攻撃性を秘めた子など


いろんな事情を抱えた子たちが
いる。


今日のように
トラブルがトラブルをよび


次から次へと
子どもたちが爆ぜることも
少なくない。


でも、
今日の一番の原因は


私の心の余裕のなさだったかもしれない。


あと、少ししかない中で
この子たちに何を
伝えられるだろう。


本当は
あなたは存在しているだけで
素晴らしいのだから、、、と


それが一番伝えたいことだけど


実際の
子どもたちは


パニックを起こしたら
自分の頭を床に打ち付け


首を締め付け


頬を殴る


自分で自分を痛めつける。


それを目の当たりにすると
見ている方が辛くなる。


苦しくなる。


これが現実。


外側の世界が今日は荒れに荒れた。


と、いうことは

私の内側に癒すべき何かが
あるからなのかな、、、と思ってしまう。


この上なく
嬉しい気持ちを与えてくれる
子どもたちが


この上なく
自分の中の課題を突きつけてくる。


死ね


殺す


消えて欲しい


そんな言葉を
どうしても今まで受け止めきれない
自分がいた。


でも、


だからこそ


その言葉を聞き、
その下にある、本当の気持ちを
本当の子どもの想いを


言語化していくようにと

何度も何度も
繰り返し、
外側でおきるのかもしれない。


今日

けんかを止めれずに泣いちゃった 
あの子に


A君の本当の気持ちを代弁しながら
涙が出てきた。


自分で殴っておきながら
みんなに避けられて悲しかった。


一番伝えたいことは

仲間に入れてほしい

仲良くしたい


本当はそんな気持ちだから。

本当のことを言うと涙がでるよね。

だって心がふるえるから。


泣けちゃった子が
自分の想いを言葉にしたあと


「恥ずかしい」と言った。


先生も「恥ずかしいよ」と
二人で泣き笑いした。


大好きな子どもたち
一緒に過ごせるのも、あと7日。


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