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暗殺者とファン

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暗殺者とファン 1話

暗殺者とファン 1話



俺は暗殺者だ

物心つく前に親に捨てられた

そこを暗殺者のボスであるお爺さんが拾ってくれた

俺も暗殺の技術を教えられ暗殺者になった

楽しみなんてなかった

ただ与えられた任務をこなし報酬をもらう

そんな中楽しみが一つできた

乃木坂46というアイドルグループに出会った

曲を聴いたりダンスを見たりしていると

いつのまにか推しができるぐらいにハマっていた

今まで使わなかった報酬の金も

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暗殺者とファン 2話

暗殺者とファン 2話



計画書には近づく方法がたくさん書いてある

握手会に行く

スタッフになる

などなど

でも暗殺する方法もたくさん書いてある

銃、スナイパーなどで撃つ

ナイフで直接刺す

毒殺

爆弾

などなど

期間内、目立たない、ネットに載らない

などの規則さえ守ればなにをしても良いとなっている

とりあえず色々な作戦を考える

握手会で手を合わせた時に銃を撃つ

桐 : でも荷物検査あるか

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暗殺者とファン 3話

暗殺者とファン 3話



遠 : "遠藤さくら"です

桐 : えっ

桐 : え〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!

夜の街中で近所迷惑になるぐらい大声を出してしまった

遠 : ちょっ、ちょっと💦

遠 : 声が大きいですって💦

桐 : あっ、ごめんなさい...

遠 : でもどうしてそんなに焦ってるんですか?

桐 : え、えっと...

俺はここでどちらを話すか悩んでしまう

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暗殺者とファン 4話

暗殺者とファン 4話



次の日

俺は急遽違う任務が入った

二人いる先輩の託途先輩じゃないほうの人に

ついていくことになっている

暮 : おぉ来たか

この方は暮(くれ)さん

託途さんと同期の同い年の先輩である

桐 : すみません。遅れました

暮 : 別に。予定より早いぐらいだぞ

託途さんとは真逆なタイプである

苦手なわけではないが笑顔が少ない人なので

なにを考えているのかわからないのが

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暗殺者とファン 5話

暗殺者とファン 5話



椿 : おーおー疲れてるね〜

桐 : "椿"...

野坂椿 (のさかつばき)俺の同期である

チーム唯一の"女"で機動力はチーム一番である

暮 : なんだお前いたのか

椿 : 家帰ったらお爺ちゃんに呼ばれたんですよ

暮 : ボスが...

椿 : 託途さんも呼んだらしいですよ

桐 : 託途さんも?

爺 : 全員いるか?

桐 : あと託途さん

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暗殺者とファン 6話

暗殺者とファン 6話



桐 : え、遠藤...さん

一人の姿の正体は遠藤さんだった

遠 : えっもしかして...榊さん?!

桐 : あっえっ...えーっと〜

遠 : な、なんでここにいるんですか...

衝撃を隠せていないようだった

繋いだインカムで会話が始まる

椿 : 四階完了。戻ります

暮 : 二階完了。戻る

託 : 一回完了。車の準備しとくわ

早く戻らないとと思いつ

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暗殺者とファン 7話

暗殺者とファン 7話



遠 : "私のお家来ませんか?"

桐 : ...え?

遠 : 私のお家...来て欲しいな...って

電話越しに聞こえる推しの声

絶対にありえないはずの声に嬉しさと惑いが込み上げてくる

桐 : え、えっと〜

遠 : どう...ですかね...

電話越しでもわかる推しの柔らかい声

これも好きで推しになったといっても過言ではない

桐 : っ、わかりました

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暗殺者とファン 8話

暗殺者とファン 8話



今日はあんまり寝られなかった

夜遅くまで家にいたのもあるが

家に帰ってからまったく寝られなかった

朝起きると爺さんから連絡があった

また任務をこなせと

事務所に着き爺さんから資料をもらい

荷物を持ち場所に向かう

向かっている最中携帯をいじっていると

桐 : へーあの野球選手闇金やってたんだ

桐 : 昨夜殺された、か...多分椿だろうな

昨夜椿が任務を任されていたもの

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暗殺者とファン 9話

暗殺者とファン 9話



一番されたくない質問をされてしまった

桐 : ...

遠 : 聞いちゃ...だめ...でした?

桐 : あっ全然悪いことじゃないですよ

遠 : でも...

桐 : あんまり言っちゃいけないような仕事なんですよ

遠 : そうだったんですね

いい誤魔化し方とは言えないがなんとかその場は乗り切った

遠 : あの

桐 : はい

遠 : 榊さんは夜

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暗殺者とファン 10話

暗殺者とファン 10話



家に帰りパソコンにUSBを挿し込む

カタカタカタ

桐 : ...

キーボードに指を走らせる

なぜか今は暗殺者の気持ちになっていた

桐 : あった...

マネージャーらしき人との連絡に一枚の添付ファイル

次の日

爺 : なんだ

桐 : 予定表を持ってきました

爺 : おぉそうか。見してみろ

桐 : これです

印刷した紙を渡す

爺 : おい今月

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暗殺者とファン 11話

暗殺者とファン 11話



桐 : そういえば次のシングルセンターに選ばれたんですよね

遠 : あっはい...ありがたいことに...//

桐 : すごいじゃないですか。おめでとう御座います

遠 : ありがとうございます

そんな他愛もない会話をしつつご飯を楽しんでいた

桐 : すみません。ちょっと御手洗いに

遠 : はい。わかりました

席を立ち御手洗いに向かう榊さんの後ろ姿を目で追って

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暗殺者とファン 12話

暗殺者とファン 12話



暮 : "お前殺すことを躊躇ってるだろ"

桐 : ...

暮 : どうなんだ

桐 : ...俺は...

すると事務所の扉がひらく

爺 : お前らいたんか

暮 : あぁボス。えぇさっき終わりまして

爺 : そうか。次に備えておけよ

暮 : わかってます

暮 : よかったなボスがきて

桐 : ...

暮 : まぁ別に殺さなくたってい

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暗殺者とファン 13話

暗殺者とファン 13話



夜、俺は約束通り遠藤さんの家に来た

ピンポーン

.....

桐 : ん?

ピンポーン

二回鳴らしても扉が開かない

桐 : 時間通り来たのにまだ仕事終わってないのかな?

少し待っていると扉が開く

桐 : っ!

遠 : あっごめんなさい。お風呂入ってました

髪が濡れ軽めの服を来た遠藤さん

遠 : さっどうぞ

遠藤さんの後ろをついて廊下を歩く

お風呂上が

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暗殺者とファン 14話

暗殺者とファン 14話



事務所で椿と会話中

椿 : 最近さ〜ペルが可愛くてさ〜

ペルとは椿が飼っている犬の名前である

桐 : それ毎日のように訊いてるんだけど

椿 : いや最近はほんとに可愛いんだよ

椿 : 特にこの写真がね可愛いんだよ

桐 : おーまぁ可愛いね

椿 : でしょ?また遊びに来てよ

桐 : まぁいいけど

するとボスである爺さんがやってくる

椿 : あっ

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