トルコの兄弟姉妹たちへ
去年の年末、仕事で代々木上原を訪れました。
会社の社長も海外旅行が好きな方で、「この
近くにモスクがあるから、仕事の帰りに行って
みたら?」と教えてもらい、さっそく訪ねてみる
ことにしました。
タタールスタン共和国で見たモスクもそうで
すが、空へと真っ直ぐにそびえ立つ塔はどれも
個性的でいて、且つ一目でそれと判るシンボリ
ックなデザインです。
それから2ヶ月後、世界がますます混迷を深
める中で、突如彼の地から震災のニュースが飛
び込んで来ました。
連日の痛ましい報道に皆さんも心を痛め、今も
沢山の方々が気にかけていらっしゃることと思
います。
しかし、悲しいかな、時の経過と共にニュー
スの数は減り、話題に上る事も少なくなってし
まうのが世の常です。
まもなく訪れる3.11の時もそうでした。
あれから12年、久しぶりに南相馬で経験した
災害ボランティアの時の写真を見ていますが、
当時と今の自分の中の意識があまりにもかけ離
れていることに愕然としてしまいます。
あの時、トルコや他のたくさんの国の人たち
が日本を助けてくれました。
そして今もトルコで、多くのボランティアが
同じように活動しています。
現在対立しているロシアとウクライナからも
救助隊が駆けつけたことを皆さんも耳にされた
ことでしょう。
悲しいかな、現在のレベルの私達はこのよう
な出来事が無ければ一体になれないのかもしれ
ません。
しかし、
「人は悲しみが多いほど、人に優しくできる」
というのが本当であれば、これまで世界は数え
きれない悲しみを経験しているので、もっと優
しい世界になってもよいのではないでしょうか。
復興のための人道支援や被災者の心のケア
は、その後も長く必要とされます。
現地へお手伝いに行くことはなかなか難しいで
すが、被災者の皆さんのために祈りを捧げるだ
けでも、それは波動となって伝わり、勇気づけ
られると思います。
私達も今、様々な試練に立ち向かう必要があ
りますが、そんな時だからこそ、隣人への愛を
思い出し、共に手を取り合ってより良い世界の
実現へと歩んで行きたいですね。
「わたしの兄弟(姉妹)であるこの最も小さい
者の一人にしたのは、わたし(神)にしてくれ
たことなのである」
−マタイ25章40節−
🌈最後までお読み頂き感謝致します🙏
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?