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ももクロの非常識なやり方に学ぶ話

最近発売された『ももクロ非常識ビジネス学』を読みました。

自分自身はももクロの熱狂的ファン(モノノフ)というわけではないんですけど、最近はあまりテレビで見ないし(歌番組自体がないけど)、紅白歌合戦に落選してから活動の方向性が変わったのかな…みたいなことを思っていたのですが、なんと結成からもう10年…。

この本には、そんなももクロがいかに人気になったのか?そのノウハウが書かれているのですが、実は戦略的というか、いろんな狙いがあったということがわかりました。

詳しくは読んでいただくとして…ポイントを3つ紹介します。

①徹底したプロレス演出

プロデューサーの川上アキラ氏がプロレスファンということもあり、プロレスをオマージュした演出が随所に盛り込まれている。その会場に行かないと味わえない、高いチケット代に見合う満足感を与える"ショー""お祭り"であるという意識が強く、ファンも驚くような異種コラボや仕掛けをしたり、特にはヘンテコなグッズを売るなど良い意味で期待を裏切ることで、CDの売り上げよりもコンサートの客数の方が多いという現象を生み出している。

②赤字にならなきゃ良い

もともとアイドル運営のノウハウがない状態から始めたももクロ。パフォーマンス磨きにはコストを掛ける代わりに、他のところは知恵と工夫で乗り切る。もともと金の掛からない路上ライブから始まったし、例えば地方移動の際には生写真をスタッフ自ら撮影し手売りして補填するなど、安易に儲けに走らない姿勢がファンとの信頼感を生んでいる。

③消耗することをしない

アイドルの鉄板である「水着」や「握手会」さらに「選挙」をしないと決めているのが他のアイドルとの大きな違い。無理をさせない、疑似恋愛の対象にしないこと、優劣をつけないことで、アイドルとしての賞味期限を短くしないようにしている。もちろんこれらをやった方がファンも売り上げも増やせるが、目先の利益やブームになることよりも、長く続けることにこだわっているからこそ、しっかりとルールを守ってる。

ちゃんと良いものを作っていれば、ファンはついてくる。ももクロはまさにその象徴かもしれない。見習う点が多いなぁ。

こういうアイドルとかタレント、コンテンツの哲学や売り方論は、もっと読みたいですね。そういう本があればオススメしていもらいたいです。

ではまた。


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