鑑賞満足度がとても高かった邦画。

「パーマネント野ばら」を観た時と同じような気持ちになった。
１回目より２回目の鑑賞時の方が、よりいっそう胸が締めつけられた。

とにかくキャストが素晴らしい。
高速まばたきの松坂桃李くんは、「娼年」の時より自然な濡れ場シーンを演じていたので物語に集中できた。

少々気になったのは、阿部サダヲのドリフコント並みに汚れた顔くらいか。

蒼井優の演技は目を見張るものがあった。
表情だけで魅せるシーンでは、「パーマネント野ばら」のラストシーンで素晴らしい表情を見せた菅野美穂に匹敵している。

松坂桃李くんに「『あー』って言ってみて」と言われてみたい。

演技の幅に困った時には、高速まばたきで心情を表現するテクを教えてもらったお礼に、もう一度「孤狼の血」を鑑賞してあげようと思う今日この頃である。

なかんずく邦画ばかりに触手が伸びがちだが、鑑賞したい洋画が見当たらないので、今しばらく流れに任せておこう…

★★★★☆