古元素

思考回路

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    私にとって文章を読むこと、書くこと、そもそも文章自体とは何かを綴ったものです。

最近の記事

悶々打破

「私は何をやっても報われないんだ」 大学受験でそう強く感じてから早7年。自己否定的な考えに苛まれた。それがようやく寛解したのだ。 この7年間の原因は何だったのか。あれこれと振り返ってみると後述の四つ。「他者評価を気にしすぎていた」「暇だった」「栄養不足だった」「運動不足だった」。上記、一つずつ解説していきたい。 まずは一つ目の「他者評価を気にしすぎていた」。「頑張ってるくせに結果がついてきてないよね」と昔からあらゆる人に言われてきては「何をやっても報われないんだ」と落ち

    • ひとり福山めちゃめちゃ良かったな~。某本屋さんが最高。というか本がある空間にいると、自然と素になれるところが好きだ~。

      • 透き通る気持ちで

        2024年は自己肯定感を高くします! 紆余曲折あって行き始めた精神科で、カウンセラーさんの前でそう宣言したのはついこの前。異性関係で荒んだ11月末から年末年始を経た私の反省でもある。 迎えた2024年1月。前半はやや荒んだものの、荒む原因物質(マッチングアプリ)を排除。そして排除の前は、自分の気持ちにも目を向けられた気がする。例えば、「私はこの人が好きだからこそ、体を触らせているのか」「私はこの人が好きだからこそ、今一緒にいるのか」などと自問自答。もちろん、答えは全て否。

        • 高校駅伝シーズンだから走ることについて語りたい

          11月の第一土曜日は絶対に、想って求めるほど愛してくれた2年間と、狂ったように想って狂ったように求め、最後は突き放された3年間を思い出す。そして、潰えたかつての夢も。 想いが強すぎて、愛が歪な形になってしまったのかな。あたしはあなたのためなら自分の首だって絞められる。そんなことをせずとも、否、そんな思想さえも持ってなくてもあたしより優れた人はいるのに。あたしが結局自分の首を絞められなかったからなのかな。 大切な日の直前だけ、私に媚薬をくれていたね。甘ったるい夢をそこでだけ

        悶々打破

        • ひとり福山めちゃめちゃ良かったな~。某本屋さんが最高。というか本がある空間にいると、自然と素になれるところが好きだ~。

        • 透き通る気持ちで

        • 高校駅伝シーズンだから走ることについて語りたい

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        記事

          ショートヘア

          1年伸ばして、ボブからミディアムになろうとしていた髪を、ショートに戻した。 経緯としては簡単で、美容室で「伸ばしてはいるんですけど、その理由って、ショートが好きでショートをし尽くした感じがあるからなんですね。だから、ネタ切れ伸ばしって感じになってて。似合う髪型を模索してますね」と言って、美容師さんと話してたら、この髪型になっていた。何やら、広がりやすい髪質だから、ロングよりもショートの方が向いているそうだ。(これは歴代の美容師さん全員から言われた気がするが) ネタ切れで伸

          ショートヘア

          親孝行って何だろう

          年が明けた。今年24歳になる私はそう、年女。この前大学を卒業したばかりなのに、大学時代の思い出が色褪せた。新卒で入った会社を辞めて、地元を飛び出し2社目に行ったからだろうか。 最近、友人を祝うことが増えた。学生時代から付き合っていた恋人と結婚した。知り合いから紹介してもらった人と結婚した。第一子を妊娠した。高校時代から付き合っている彼氏と、今年で7年目になった。結婚を視野に入れた彼氏と、同棲を始めた。などなど。そういった言葉に、焦る気持ちを覚えている。 私の周囲にいる既婚

          親孝行って何だろう

          腹の裏が疼くと思い出す優しさ

          突然だが、生理痛とは何か、ご存じだろうか。 生理の数日前から痛む腹。否、通常便意もしくは下痢などで腹痛をもよおす場合を「腹の表」と称するなら、生理痛は「腹の裏」が痛む。医学的なことに疎くて詳細は不明だが、恐らくこれが子宮の位置なのだろう。子宮を手で握りつぶされるような痛みだ。 私はこの痛みを、半年前に知った。久々の更新となる本投稿は、初めて生理痛とやらに苦しんだ前職での冬のある日の優しさについてしたためたい。 そもそも、私は生理経験が同年代の女性に比べかなり浅い。元来初

          腹の裏が疼くと思い出す優しさ

          もしかしたらこれを見ている憎き人よ

          転職が決まって会社に報告をしてから、矢継ぎ早に浴びる言葉たち。「なんで辞めるの?」「人間関係?」「きつかったの?」「あたしも人間関係きついけどやってるし」「どんな会社?」「次の会社どこ?」「自分のこと過大評価してるんじゃない?」「ハートが弱い」「怒られているときのお前の顔が好かん」「こんなに福利厚生がいいのに」「部署的に聞こえがいいけど見た目だけだし」 頼むから放っておいてほしい。お願いだから。いや、私が信頼している人、例えば一度は酒を共に飲んだ人、例えば私の愚痴を聞いてく

          もしかしたらこれを見ている憎き人よ

          誰よりも自分の文章が好きな所以

          「あなたがぽんと出す言葉がすごく不快なときがある」「あなた自身の価値を下げる言葉を使っているからやめた方がいい」会社の先輩からの言葉である。 確かに私は、文語とは異なり口語だと汚い言葉を発していると思う。人に対して苛立つことがあればすぐに「死ね」「糞」なんて言葉が口から飛び出す。とはいえ、会社の先輩の前ではそんな言葉を使っている気は全くしていない。無自覚故に恐怖である。 同時に、本当に申し訳ない上に僻みでしかない気もするがこう思う。 「こういうことを言う人は、そんな言葉を

          誰よりも自分の文章が好きな所以

          心の処方箋はいつも音楽

          楽しい時はいいよ、美味い酒と、肴があれば何でも。でも人生でもう忘れ去りたい、必要ない、そんな日ってあるじゃん。そういう時に曲を聴いて、『頑張れ』とか、『応援してるよ』とか、そんなこと言われても、俺の辛さがお前なんかにわかるもんか、俺の苦しみを舐めるな、お前なんか俺の何倍も恵まれてるじゃないか、そう思っちゃったんだよね。そういう思いを俺がしたから、そう思った俺たちが作った歌だからこそ、人生で一番最悪な日に聞いたときに、『あ、なんかこの人たちの曲はわかんないけど励ましてくれてる気

          心の処方箋はいつも音楽

          かわいい

          「あんたの周りの友達は皆可愛い子ばっかりね」 「あんたはあたしと同じで盛り上げ役になるね」 幼い頃から言われていた母の言葉をふと思い出す。 小学校時代からふと、鏡を見ていて思うことがあった。 「あたしより可愛くない女の子なんていない」 周りの友達全員、自分より可愛く見えた。そんな時はいつも、冒頭の母の言葉がよぎる。自然に、可愛いと言われるものよりもボーイッシュと言われるものを好むようになった。服装も、言葉遣いも、何もかも。 高校生にもなると、その意識が甚だしくなった。同時

          かわいい

          おやすみ

          なつやすみがはじまった。学校がない。このまえひっこしてきて、みんなのいなかっぽい、きたないことばづかいもきかなくていい。プリントをぐちゃぐちゃにして回してくる男子にも会わないでいい。まえの学校でつかっていたきょうかしょで、ここでもつかえるものは、ネームペンで書かれた前の小学校の名前を、力のつよいママがけしゴムでけして書きかえた。それを見ると、あたしはもう二度とだいすきだったあの町とあの小学校に行くことはないんだと思えて、かなしくて、せんを引いて前の小学校の名前を上から書いた。

          おやすみ

          社会人一か月目の弱音

          社会人になった。業界や部署の一員として、一人の社会人として、男性の多い会社で働く女性社員として、覚えることが山積みの毎日。具体的に言うと、現場仮配属になって早5日でメモ帳が半分埋まるくらい。 このnoteを読んでくれている方はご存じかもしれないが、昨年度の私はひたすらに精神をやられていた。家庭環境は最悪なうえ長年の夢は絶たれた。そんな脆弱な自分を誰にも見せたくない、頼ったところで人間なんていつかは裏切る、と強がった結果、一人で蒲団にくるまり泣きながら寝る日々を過ごした。日中

          社会人一か月目の弱音

          セカンドからファーストに

          注意今作品はエヴァンゲリオンの最新作「新劇場版シンエヴァンゲリオン」の内容を若干含みます。完全にネタバレを避けたい方はご遠慮ください。 幼い頃から本や物語を読む、観ることが好きだった。否、幼い自分が嫌で、大人になることをひたすらに願い、幼いということと繋がることはしたくないという一心だったようにも感じる。人形やおままごとといったいわゆる「幼稚園生の女の子」が好むものを避けた幼少期を過ごしたように思う。同時に、当時の私が考える「大人になったらやらないといけないこと」の中に、子

          セカンドからファーストに

          【創作短編】桜は表裏一体

          風と共に桜が散った。桜は咲いている時はあんなにも立派なのに、アスファルトにへばりつくそれは何て汚いのだろう。日本人らしさの象徴のような薄桃色が徐々に黄味がかった茶色に勢力を奪われ、果てには茶色の屑となり、箒で掃かれてしまう。美しさと醜さはどこまでも表裏一体である。悲しきかな。その瞬間だった。 先ほどよりもさらに強い風が吹き、さらに桜が散った。それだけではない。強い匂いがした。桜の匂い。奇妙だ。ここに咲いているのはソメイヨシノ。ソメイヨシノはほとんど匂いがしない。するのはヤマ

          【創作短編】桜は表裏一体

          一昨日書いたファーストラヴのレビュー、いいねがたくさんくる。有り難い。 https://eiga.com/movie/92144/review/02498543/

          一昨日書いたファーストラヴのレビュー、いいねがたくさんくる。有り難い。 https://eiga.com/movie/92144/review/02498543/