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ま、いいか、シューマイのためなら

寝不足で後頭部がモヤモヤし、今日はnoteお休みしようかと思っていた。
今日は書けないなと。

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チーン!
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台所から漂う、冷食シューマイのニオイ。
一気に僕の脳内は、昔新幹線のビュッフェで食べたシューマイの記憶に占拠された。

まだ幼かった僕にはカウンターが高すぎて厨房が全然見えなかったけれど、頭上から「はい」と手渡された熱々のシューマイは今でも忘れられない。

昔はあらゆる急行列車、特急列車に食堂車が繋がれ、旅の食を支えた。
新幹線は当初ビュッフェだけだったが、その後、博多まで延びたタイミングで食堂車が繋がれた。
その後、ブルートレインと呼ばれた寝台特急の食堂車は年を追うごとに豪華になり、ついには12,000円のフレンチコースまで登場した。

しかし、90年代後半になると次第に食堂車はその数を減らしていく。
新幹線の食堂車がなくなったのは2000年のことだ。
シューマイももう食べられない…

JRの説明では、利用客の減少に伴い…ということになる。
確かに駅の売店のコンビニ化によって、駅弁は駆逐され、車内販売も利用が激減している。

しかし食堂車は、最晩年にはさすがに列をなすほどではなかったにせよ、一定程度の利用客がいた。
実のところ、食堂車を廃止した理由は、単純に通常の座席に変えてしまったほうが儲かるからだ。
食堂車には人件費や材料費など、とかくコストがかかる。
しかも狭くて熱い職場の働き手がなかなか見つからない。

利用客がいるのに、営業できない、営業しない。
どうにか今のニーズに合った食堂車を営業できないものか。
シューマイとかどう?

急ぎの旅が主流なら、もはやフルコースではないだろう。
シューマイでいいよ、シューマイで。

食堂車といえばの固定観念的メニューから離れ、専門業者に任せてみては?
ファストフードであっても、マズいコンビニ弁当よりはマシ。
編成によって〈吉野家〉が運営していたり〈マクド〉が運営していたり。
昼をまたがないならスイーツだけでもよさそうだ。
もちろん〈崎陽軒〉も加わってもらわないと困る。

こんな時刻表だったら楽しくない?
妄想食堂車、連結中。
どれに乗るかというより、何を食べようかで選ぶ新幹線。

広島発は〈みっちゃん〉
名古屋止まりは〈世界の山ちゃん〉
少しだけ地域性考えました。
…にしてもいつの時刻表やねん!

えーっと、シューマイを食べるには…こだま413号に乗ればいいのか…
え? こだま? めっちゃ時間かかるやん。
ま、いいか、シューマイのためなら。
いえ、〈崎陽軒〉は「シウマイ」です。

(2023/8/3記)

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