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フリーランス、少しの不安がちょうどいい

 寝ちゃえば忘れるんですけど、たまーに、たまらなく不安になるときがあるんです。とくに、街を1人で歩いているとき。何の不安かって、主にお仕事面で。


 ピシッとした服装の人はおそらく会社員、家族・カップルで歩いている人、3人くらいでワイワイ話している高校生。みんな、すぐそばに誰かいるんですよ。

 会社であれば上司に相談したり同期と切磋琢磨しあったり、家族なら他愛もない話をしたり、友達とならバカみたいに騒げたり。

 これらってお仕事の支えになるんです。お仕事のパフォーマンスを磨くのって何も、直接的なアドバイスや勉強だけじゃなく、人間関係、娯楽からも得られることはあります。無理に付き合うことはないですが、人付き合いは大切です。

 フリーランスで活動していると、決まった人とお仕事をすることはなく、いろんな人とお話しをします。

 フリーランスでお仕事をしています!というと、よく言われる二つことのことがありまして。一つは「フリーってすごいですね」二つ目は「どうやってお仕事しているんですか?」です。


 謙遜でもなんでもなく、フリーでやっていることはすごくとも何ともないんですよ。会社勤めができないからフリーでいるだけで。

 そしてお仕事。これはもう、本当に皆さんに助けられてといいますか。いや、お仕事のご依頼なので助けているつもりはないと思いますが、いくつかの企業様からお声をかけていただいてようやくという感じです。

 よく言われることですが、やるのは簡単でもやり続けるのは難しいんです。極論、一つでもナレーションを担当すればナレーターですし、1役でも声を担当すれば声優です。周りが認める認めないはありますが。

 だからでしょうか。いつもどこかでお仕事のことばかり考えています。完全に(とくに頭が)休まる日があるか?と言われたら、多分ないです。

 映画を見たり、本を読んだり、友達とわいわい話しているときは一時的に気がそれますが、1人になるとまた考えます。

 「明日はここへ営業して、勉強のためにこの本を読んで、あのオーディションのサンプルを録って‥」


 自分に合っている働き方と言われればそうなんですが、好きなお仕事でもしんどきときはあります。お仕事がしんどいというより、お仕事がないというしんどいさがあります。このまま何も依頼が来なかったどうしよう‥みたいな。

 ただ、ずっとここに不安を抱いててもしょうがないので、それを感じている暇があるなら、その気持ちを打ち消すように一件でも多く営業連絡をして、一冊でも多く本を読んで、一作でも多く名作を見ます。

 少しくらいは不安だってば、これが私の生きる道。



ナレーター
有野優樹(ありのひろき)

読みと声が磨かれる記事といっても、箸休め的な記事もそりゃありますよ、ね。


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