映画#10 『哀れなるものたち』 / ノーフィルターで世界を見つめ直す
いよいよ直前に迫ってきたアカデミー賞。
様々なかたちで映画制作に情熱を注ぐ業界人たちの努力が最高のかたちで報われる、あの瞬間。受賞スピーチを聴いていると、こちらまで夢を見させてもらったような気分になる。映画のようにドラマチックなこのイベントが、わたしは大好きだ。
今年のアカデミー賞の個人的大本命は、もちろん『哀れなるものたち』。ただ、評価されるであろう理由を並べると月並みな言葉の羅列にしかならなそうなので、ここではわたしが個人的に推している本作の魅力について、若干のネタバレ