自分でやろうはバカヤロウ

身も蓋もないことを言うと、学習塾に営業マンとして勤めているボクは、顧客単価を上げないといけません。教育は崇高なものに見られがちだけど、塾もビジネスだからしょうがない。

つまり、すでに通ってくれている生徒に対して、受講科目を増やそうと提案する場面が多くあります。

すると、生徒たちはたいてい「自分でできます」「もう少し自分でやってみます」と言います。様々な理由があるけれども、単純に塾に通う時間を増やしたくないという子が多いです。それでいて、志望校は現状より遥かに偏差値の高い学校。

そういうときに言うのは、「いや、これまで自分でやってきた結果が、今の状態なんだよ?」

すると当然、生徒は「これまでは勉強していなかっただけ。これからやればできる」と反論します。

こちらは「勉強していなかったことも含めて『自分でやってきた結果』なんだよ?」とは、言ったり言わなかったり。いろんな背景、いろんな性格、いろんな学力の生徒がいますから、そのあと見違えるように勉強をする子もいます。が、ほとんどの生徒が自分で勉強を増やすことはできず。そういう子は、結局、定期テスト直前、入試直前になると、「なんとかしてくれ」と泣きついてきて授業を増やすことになります。

けれど、ギリギリになればなるほど対策できる量は限られる。営業マンとしてだけでなく、講師としても言いたくなります。「だから言ったじゃん」

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以上のことは、自分自身に言い聞かせるために書いています。

生徒たちには当たり前のように話していることなのに、自分はできているか…。

・これまで自分でやってきた結果が「今」である。その「今」に満足できていないのなら、やり方を変えないと。
・自分でも変えられるかもしれないけど、変えられないことが多い。人間は弱い。
・自分で変えられたとしてもゆるやかな変化になりがち。一気に変えたいなら教えてもらったほうが早い。
・そして、締め切りギリギリになればなるほど、打ち手は減ってくる。自分が危機感を感じるより、はるか前から始めないと。

いやはや笑

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人生の大先輩に教えてもらった比喩が心に残っています。

「学びは雪だるまのように大きくなる。最初は小さいけれども、転がしているうちに、だんだんデカくなっていく。」

本当に分かりやすい比喩です。

もっと言えば、その最初のタネが作りづらいのも雪だるまソックリ。自分で転がり始めればドンドン勝手に大きくなるけど、転がり始めるまでが大変。

自分で転がれるようになるまでの最初をスピーディに乗り越えるためには、人に手伝ってもらうのが良い。理想的には正しい作り方を知っている人に聞くのが良い。

ただし、教えてもらうにはお金がかかることも多いので、予算も考えないといけない。とはいえ、最初は少し無理してでも払ったほうがいい。自分でやる前でも、後でも、支払う総額が変わらないのなら、早いに越したことはない。早いほうがはるかにコスパがいい。学習塾での勉強をみていても、本当にそう思います。(まあ、どんなことにしろ問い合わせた先の営業マンの口車に乗るようで、抵抗感は否めないけどw)

以上、「明日やろうはバカヤロウ」に加えて「自分でやろうはバカヤロウ」という言葉を意識していこうと思います。「明日、自分でやろうは大バカヤロウ」です。

■■今日の教訓(ポイント)■■

「今」に満足していないなら、すぐに何かを変えるべき。

自分ひとりでは変えづらいから、
早く、しかるべき人に教えてもらうのが良い。

■■以上■■

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