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日本国が「目指したもの」4~わが国を『どのように守るか?』を考える~(完結編)ー日本人のための『和の国・日本国』講座65ー

こんばんは。高杉です。

日本人に「和の心」を取り戻すというスローガンのもと
『和だちプロジェクト』の代表として活動しています。


さて、

前回まで


わが国を『どのように守るか?』を考える


のテーマでお話をさせていただいています。

前編・中編・後編の続きからお話をさせていただきますので、
ぜひ、ご覧になってから、見てくださいね!


前回は、
『台湾有事は日本有事』の意味、
そして、実際に「台湾有事」となった時に起こる『最悪のシナリオ』
についてお話をしてきました。

今回は、いよいよ完結編。
これまでのお話をまとめ、
日本国が目指すべき「国防のかたち」を考えていきましょう。





1)【課題1】「継戦能力」をどのように高めるか?



「台湾有事」となった時に起こる『最悪のシナリオ』通りになれば、
日本は、
ロシア戦線、北朝鮮戦線、中国戦線と3正面を抱える形になります。

しかも、
おそらく、これら3正面は同日に攻めることでしょう。

この可能性がかなり高いです。

この時、自衛隊はどのように配置すればよいのでしょうか。

昨今、「防衛費2パーセント」が話題となっていますが、

お金はないよりは、あった方がいいでしょうが、
難しいのが人員です。

これだけの人口減少が続く中で、自衛官を確保する。
そして、十分な訓練を行う。
人の育成は、1年や2年でできることではありません。

ただでさえ、
人員を割ってしまい、充足できていないのに、教育にも時間がかかる。




そして、重要なことが「継戦能力」です。

いざ本当に南西方面で有事が起き、
北朝鮮からミサイルが飛んでくる兆しがあり、
ロシアが北海道を攻める動きを見せたときに、
武器弾薬を調達できるのか?ということです。

今のところ、日本に「継戦能力」はほぼないです。


今の自衛隊には、
使っているものが古くなったときに
新しいものを入れるラインしかないのです。

だから、
今持っている弾薬をすべて使ってしまったら、なくなってしまうわけです。

そして、
新しく作ろうとしたときに、
何年間に一度作るラインしか残っていないので、
調達することは難しいです。

さらに、
今の日本では、日常的に供給する武器ももうからないという理由で撤退する企業が増えています。

「毎年赤字だけど、国防のためだ!」と言って続けてくださっている企業があるだけですから、
いざ戦争が起きて、いきなり供給してくれ!と言われても難しいのです。

だから、
単純に防衛費が増えたからと言って安心できるわけではなく、
本当は、
日常的に、外国にも売ることができるくらいの量を安定的な生産ラインをつくることができることが望ましいのです。

本当に有事が起きたときに、
戦うことができるようなことまで想定して、
準備を進めないといけないのです。



2)【課題2】「憲法」をどのように改正するか?




さらに、同じく重要なことが「憲法」です。

『自衛隊が軍隊ではない』ということは、
一般の人が想像するよりもはるかに足かせになってしまっています。

どういうことかというと、
現状では、自衛隊は警察組織の延長戦のような立ち位置なのです。

自衛隊は、
イージス艦を持っていたり、地対艦ミサイルを持っていたり、
外国から見たら立派な軍隊に見えますが、
世界の一般的な軍隊だったらできる使い方を、
軍隊ではないがゆえに使うことができません。

警察というのは、
「ポジティブリスト(●●してもよい)」ということしかすることが
できません。

ところが、
一般的な軍隊は「ネガティブリスト(〇〇だけはしてはいけない)」ということになり、それ以外であれば何をやってもよいことになっています。

日本では、『憲法9条』によって、軍隊は存在しないことになっています。

自衛隊は警察予備隊から始まっていますから、

自衛隊の交戦規定は「ポジティブリスト」になっています。

軍隊というのは、
国を守るために、領土領海領空、国民の生命・財産を守るためなら、
ありとあらゆる手段を駆使して守り抜く。

これが軍隊です。

しかし、
「ポジティブリスト」では、あれをやってはいけない。
これはやってはいけない。と書いてあることしかすることができない。

だから、
想定されていないことが起きたときに対処することができないのです。




だから、
「ここまではやってもいい。ここからはダメ。」ということを
中国は必死になって探っているわけです。

中国の戦闘機が入ってきたときに、自衛隊はどのように動くのか。

この時は、このような反応があった。
この時はこのように自衛隊は動いた。と
自衛隊が持っている交戦規定に何が書かれているのかをちょっかいを出していて確認しているのです。

日本は、「ポジティブリスト」ですから、
自衛隊のできることを完全に分析されてしまって、
想定していないことをされてしまったときには、
動くことができなくなってしまう
のです。

これが、
自衛隊が軍隊ではないというところの
非常に大きな目に見えない縛りなのです。

だから、
この縛りを解くためにも、憲法を改正して、
「ポジティブリスト」から「ネガティブリスト」に
していかなければなりません。

『憲法改正』をすれば、
防衛費を大幅に増額しなくても、本来の力を発揮することができ、
何倍も強くなるんですよ。

せっかく、
高性能な武器を持っていても
「ポジティブリスト」で縛られてしまっているのだから、
『憲法改正』して「ネガティブリスト」に変えるだけで、
同じ予算、同じ人数でも実力が2倍、3倍になるんですよ。

ましてや、
『防衛費2パーセント』と合わせ技でいけば、
大きな力になるはずなのです。


3)日本が目指すべき「国防のかたち」とは?




これまで、様々な話をしてきましたが、
一番は、「台湾有事」を起こさないことですよね。

では、
どうすれば、「台湾有事」を起こさない状況をつくることができるのか。

これは、
日本が世界の中で大切な役割を果たしていかなければなりません。

そのカギになるのが『自由で開かれたインド・太平洋』です。

中国は見ているわけです。
ウクライナ戦争で世界はどう動いたか。
どう団結するか。何を享受するか。

もちろん、ウクライナと台湾ではすべてが同じわけではないですが、
台湾有事が起きたら、世界はこういう連携をするなあと。

綿密な連携が見えてくると、中国も簡単には手出しできなくなります。

「結局、日米関係は表面的なもので実際はスカスカだ」
と思われてしまったら、攻めてくるかもしれないわけです。

だからこそ、
『自由で開かれたインド・太平洋構想』が実を結び、
日本、アメリカ、オーストラリア、インドが、
本気でインド洋・太平洋を守る。

この4カ国の結束に重ねて、
イギリス、フランス、フィリピン、マレーシア、インドネシア、台湾…。
インド洋・太平洋ラインで傍若無人にふるまうことは許されないという
自由を愛する国々がしっかりと連携していく。

そのような姿を見せる。

そして、
これまで自衛隊も
これまでいろいろな制限がある中でなんとかできることを
増やす努力をしてきましたが、
『憲法改正』を行い、
本当の実力で戦うできる体制を整える。

そのうえで、

『防衛費』を上げる。

『継戦能力』も高める。

これによって、戦いを避けることができるのです。

中国は、
韓国やロシアとは違い、
なんだかんだ最後は損得勘定とメンツで動くある意味賢い国です。

「今、台湾有事を起こせば手痛いしっぺ返しをくらうぞ…。」となれば、
できなくなりますから。

下手を打って、
台湾戦線で苦戦という状態にでもなれば、中国国内は混乱して、
革命が起き、一党独裁の政権が倒れることだって考えられます。

日本は、世界の平和を守るために、非常に重要な立ち位置にいるのです。

台湾有事を起こさない。

起こさせない。

攻めさせない。

今やったら簡単に攻められると思わさせない。

挑発されても避けて避けて避け通す。偶発的な戦闘状態に持ち込ませない。


だからこそ、
日本がリードして世界の平和を守る。

だからこそ、
その中心にいた安倍さんを失ったことは非常に残念なことなのですが、

日本の平和を守るだけではない。

世界の平和を守る。

世界の平和が守られるから、日本の平和も守ることができる。

『自由で開かれたインド・太平洋』

これをなんとしても守り通す。

これが日本の生きる道であり、

それをやりきるということは、

日本の国益にかなうだけではない。

世界の多くの国の利益にもかなうのです。


そして、

この事実をまずは知ること。

自分たちに何ができるのかを考えること。

これが大切です。

わが国を、
大切な人をまもるためにできることを一緒にしていきましょう。


そのために、一緒に日本を学びましょう。



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自分や自分の家族の幸せだけを願っていた僕が、この日本国に生まれ、日本人として生きることができ、本当に幸せだな。誇りに思うことができるようになりました。


だから、あなたにも知ってほしいのです。


私たちが生まれた日本国が本当に目指していたものを。日本国が本当に素敵な国だということを。


そして、今日まで、私たちが豊かな暮らしを営むことができるこのすてきな国が続いているのは、日本国を、私たちを命がけで守ってくださった先人たちのおかげであるということを。


先人たちが大切にしてきた精神性。

僕たちの心の中に眠っている精神性。

『和の精神』を呼び覚まし、再び日本を皆がよろこびあふれる豊かな国にしたい。

自分を、自分の国を堂々と語り、誇りに思ってほしい。

子どもたちが希望を感じ、いきいきと輝くことができる国にしたい。


それが今、我が国に生きる僕たち大人の役割だと思うのです。


一緒に、日本を学びませんか?


最後まで、お読みいただきありがとうございました。

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