見出し画像

スクラムマスターのいのもえさんに、「問い・解い・トイ」のセルフ振り返りについて記事にしていただきました!

RayArc(レイアーク)、ならびにRayArc Astrolabe(アストロラーベ)の皆さま、そしてすべての皆さま。おつかれさまです。新規事業ユニットです!

ボードゲーム🃏制作プロジェクトからお伝えします。

株式会社RayArcのオープン社内報として、取り組み・思いを社内外に発信!


内省を助けるソロふりかえり

スクラムマスターのいのもえさんに、「い・い・トイ」のセルフ振り返りについて記事にしていただきました!

ソロプレイは、チームふりかえりでの運用とは別の側面を見せるこのゲーム。…は、狙っていたことではあるのですが、そこに着目して実際に活用して記事にまでしていただけたことに、とても胸が熱くなりました。

ありがとうございます…!🙇‍♀️🙇‍♂️

い・い・トイ」ってなに?

このゲームは、ゲームマーケット2023秋の新作として販売したものです。そして、今月開催されるゲームマーケット2024春でも取り扱い予定です。

たんなる「反省会」はもうイヤだ! フカボリふりかえりゲーム!

  • プレイ人数:1-6人

  • 対象年齢:9歳以上

  • プレイ時間:15-30分

ふりかえり会、1on1の目標管理、社会課題の検討など、ビジネスシーンで広く活用できる本格派。日常の習慣づけ、話し合いのトレーニングなど、生活や学習の場面に取り入れることもできます。
ルールをアレンジして難易度調整したり、体験をデザインしなおすことも可。工夫次第で無限の体験ができます!

「計画通り」…だが、それでも課題な「販路」

このゲームには、開発当初から課題がありました。販路です!

その時期(まぁ、今もではありますが)私たちは、ボドゲづくりはほぼ始めたばかり。「い・い・トイ」は2作目のゲームでした。

もちろんゲームマーケットだけが販路ではないことはわかってはおりましたが、まだまだ道なき道を順番に切り開いている段階でした。

🤡「いきなりすべてをやろうとせず、
  小さく、早く、成果を積み上げよう!

そう、この時期、まだオンライン販売の手立てはありませんでしたが、それ自体は「計画通り」ではありました。

しかし…。

い・い・トイ」が形になってきたとき…(実際のところ、この開発スピードはある種爆速と言っても過言ではなかったですが)、

🤡🎃「元々の計画よりも早く、
 販路をなんとかせねば!」💦

という声が、ほぼすべてのメンバーから上がり始めます。ゲームのメインターゲットと、ゲームマーケット「のみ」という販路が、明らかにちょっとずれている!

いや、メンバー外からも…

事実、W2ワクワクナニカソンチーム外の社員を巻き込んで、このゲームの販売上の課題について検討してみたところ…、いの一で全く同じ課題が上がりましたし。

そうだよなぁ…
(載せられるとこだけ)

ホワイトボードにたくさん意見が集まりました!(載せられません!)
販路、ターゲットをずらしたら、といったTHE・マーケティングの視点のご意見の他に、ゲーム自体のあそびかたの提案、こういう使い方もできそう、このカードからは、現場の体験に照らし合わせると、こんな思いが誘発される…など。

いのもえさんの記事でも…

前置きが長くなりました。いのもえさんの記事の話題に戻ります。

見つけた当時は通販の手立てがなく、入手を断念していました。

やはり、そうだったのです。ゲーム内容以前の問題…! 届かなければいけません。ふりかえり手法が、運用されてこそ初めて光を放つように…!

と、いいますか…。

「そうだよなぁ」な事案は、既にいろいろなところで目にしていたのです。さらに、ゲムマ会場にはいらしていたが、購入しそびれたという方からも、

🙂「通販ありませんか?」

と問い合わせいただくなど…。もちろん、やってみたからこそわかったことではあったのですが、もっと早くご準備できていれば…。(ふりかえり)

そして、最近ようやっと! ようやく!

今なら、届く!

一歩前進です。もちろんまだまだ先は長いけれど。ありきたりな表現ですが、私たちには大きな一歩です。

同時期に、他の過去作もすべてBOOTHから購入可能にしたのですが、実際のところ、BOOTHからは「い・い・トイ」が一番購入されています。

その他のゲームのことも少し…

「勇者駆動ドリブン開発案件」は、冒険者のガワをかぶっていますが、ガチ開発現場テーマの仕事ゲーです、ふりかえりではないし、中量級でものすごくサクッとではないけど、意外なシゴト観をあぶりだします。

「あのねじつは」は残りわずかのため、気になっている方はお早めに!

ルールアレンジ自由度高め、アイスブレイク用自己紹介カードゲームです!

届けたい場所、届けたいヒト

さて、行ったり来たりしておりますが、もういちど、いのもえさんの記事に戻ります。

セルフ振り返りをアレンジしてご自身にフィットさせながら実践していただいている点も興味深かったのですが、それより刺さったのは、前段としてごく何気なく説明されているこの一文です。

今の会社にはスクラムマスターは私 1 人しか居ないので、普段はセルフ振り返りをすることが多いです。

これは、すごく瞬間的にドキッとさせられたのです。そんなつもりで書かれたわけではないのかもしれませんが。というか絶対そんなつもりで書かれてないですが。

なににハッとしたのか一瞬言語化できない感じで、ただハッとした。

よく物語のビジュアル表現で、冷や水をかぶったり、電気が走ったり、理解が追い付かずとにかく揺さぶられるシーンがありますけど、本当にそんな感じというのか…。

エゴまみれの思い、重い

い・い・トイ」は、W2ワクワクナニカソンで開発したボドゲの中でも、かなり私(ワクワク魔人S)の担当領域が広いゲームです。というか、かなりの成分が私(ワクワク魔人S)です。

もちろん、試遊してもらって叩くところ、その他イロイロでメンバーのチカラは借りたのですが、おそらく私のほんとうに個人的な思いが…よくも悪くも、重い! そんなゲーム。

🤡「こんなゲームが
  あったらいいのに」

🤡「そう思っている人が、いる!
  ほぼ間違いなく、私だけじゃない!
  調べるまでもなく、いる!」

そんな、エゴまみれの思い。伝えることのとてもむずかしい(…と、言葉にすることさえ、ときに躊躇してしまう)葛藤。

「ふりかえり初心者」に作用するには、媒体、仲介が必要?

このゲームは、一見かわいらしく、やさしそうな見た目をしています。実際に運用すれば、まちがいなく「ふりかえり初心者」にとっても、(条件付きで)一助になると確信しています。

が…無条件ではないのかもしれない、という感覚はありました。「ふりかえり初心者」に作用するには、媒体、仲介が必要なゲーム…。

そうなんです。このゲームは(直接的に)「ふりかえり初心者」のためにつくったのではありません。(文脈を読まずにここだけ切り取られると語弊を生みそうですが、あえてこの書き方やむなし、でもやはり語弊生みそう…)

まさに、たとえば、

  • 「ふりかえり初心者」「ふりかえり解像度が必ずしも高くない関係者ステークホルダー」に挟まれて…

  • その組織の中ではたった一人の…

  • 例えば、スクラムマスター

みたいな方。

そういった、「ふりかえり初心者」に向けて場をつくるヒトのためにつくりました。

孤高のヒトのやさしい『武器』のひとつになれ

最後の「例えば、スクラムマスター」の部分は必ずしもスクラムマスターとは限らず。「〇〇認定ファシリテーター」とか、とにかく場づくりに強い関心がある方。そして、関心があるにとどまらず、それなりの手間暇、労力を惜しまず研鑽し、実践をしている方です。

仲間は、いないかもしれないし、一人二人はいるのかもしれない。あるいは、今でこそすてきな仲間に恵まれて日々感謝しているけど、そこにたどり着くまでに(言葉にできないするつもりもないような)イロイロがあったのかもしれない。

けれど、それでもなお、まだまだ思いを届かせるには足りなくて。やさしく寄り添う比喩としての『武器』が、いくらあっても足りなくて、もがいている。そのような方。

私が「い・い・トイ」を一番届けたかったのは、たぶんそういう、孤高な闘いに、己に酔うようなこともなくただ飛び込んで、ナニカが見えるまで壁を掘り進んでいるような、山を登っているような。

たぶんそんな姿です。あの日思い描いていた、このゲームであそぶ人。だからこのゲームは、じつはそこまで「ふりかえり初心者」のためのものではないのです。むしろ「ふりかえり初心者」と対峙し、対話し、その中で誰が悪いわけではないけれども起きてしまう、切り分けがたい葛藤に悩みながら進んでいる、そんな戦士に届けたかったのです。

ソロとチーム活用、行ったり来たり

「ふりかえり」「対話(ダイアローグ)」「共創」「わからないことをわかるようにするのではなく、受け入れ乗り越える」ような場づくりを積み重ねている方は、多かれ少なかれ、その孤独も受け入れて己とも戦っていて…。

あるいは、人々の対話に向き合い日々ファシリしたりなどしているけれども、ふと気づくと、あれ? 誰も自分に向けてはそれをやってくれないな、あはは、まぁしかたないかー…などと思ったりして…。

そして、だれよりいち早くソロプレイの意味に目が向くのかもしれません。

たぶん開発当初から考えていたことなのですが、あらためて考える機会をいただきました。いのもえさん、ありがとうございます。

今後、もしさらに「い・い・トイ」を手に取ってくださるふりかえり戦士が増えていって、ソロとチーム活用、行ったり来たりするための『武器』としてどんどんカスタマイズしていってくれたら…。

こんなにうれしいことはない!

わかってくれるよね?
(ララァじゃねぇよ!)

(新規事業ユニット・ワクワク魔人S)


さあ、ワクワクしようぜ!

この記事が参加している募集

オープン社内報

全力で推したいゲーム

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?