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創作小説・詩

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自作の小説や詩を紹介します。
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記事一覧

[ 穴穴家電(その6)]~創作大賞2024応募作品

 六     午前六時半。目覚し時計で目が覚める。いつも通りさわやかな気分。完全に眠りか…

wacky_76
2日前
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[ 穴穴家電(その5)]~創作大賞2024応募作品

 五    「また来たの?」〈椿姫〉が眉間に皺を寄せ、呆れ顔で言った。 「毎度、いらっし…

wacky_76
5日前
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[ 穴穴家電(その4)]~創作大賞2024応募作品

           四     鴉がいつ頃から気になりだしたのか。少なくとも数日前とか…

wacky_76
8日前
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[ 穴穴家電(その3)]~創作大賞2024応募作品

            三  鴉の鳴き声で目が覚めた。毎朝のことである。割れんばかりに雨…

wacky_76
11日前
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[ 穴穴家電(その2)]~創作大賞2024応募作品

                  二     目の前に白いおしぼりが一個あった。わたし…

wacky_76
13日前
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[ 穴穴家電(その1)]~創作大賞2024応募作品

                 一  わたしが「穴穴家電」なるものを知ったのは一枚の朝…

wacky_76
2週間前
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[春ギター]毎週ショートショートnoteに参加します〜春の音

冬は好きだ。澄んだ空気でギターの音が遠くまで届くから。 夏は嫌いだ。淀んだ空気でギターの音が遠くに届かないから。 秋は好きだ。そんな夏が終わりを告げて好きな冬が来るから。 春は嫌いだ。嫌いな夏がやってくるから。 青年はベンチでギターを抱えながら深くため息をついた。そこへ一羽のツバメがやってきた。 「太い弦を張ればいいのです。そうすれば強い音が出て遠くまで届きます」「太い弦ははれません。大事なギターが折れてしまいます」 「大きなギターを弾けばいいのです。そうすれば大きな音が出

[創作短編小説] プリズム

一  その少年は、公園のベンチに座って半透明の三角錐を覗いていた。小さな頭で大きな水晶玉…

wacky_76
3週間前
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[創作小説回顧録]人魚の腕時計

古いハードディスクを整理していて見つけた自作のショート・ショートです。自分が書くような種…

wacky_76
1か月前
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[創作回顧録] My詩集「悪魔に乾杯」

自作の拙い詩、小説を紹介するコーナーです。 子どもの頃ぼくは小説家かギタリストになろうと…

wacky_76
1か月前
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