はろーこんばんわ。

今回は、
Vtuberと構造の歪みについて。

特に配信とかは見ないのですが、
先日おすすめに出てきた記事に
触発されたので書いていこうと思います。

VRCいちゃいちゃおじさんの話を思い出しました、訴訟したい。
　
それでは、概要から。

Vtuberは、
普通の人が得難いものをたくさん得ている。
イラスト、動画、曲、尊敬、愛情、いいね、RT。
お金も名声も何もかもを手にしている。

愛やお金を寡占している彼ら、彼女らは
果たしてそれに見合うものを
個人や社会に還元しているのだろうか。

そして、
それを演じるアクターは、
膨れ上がった期待と偶像に自らを焼かれないのだろうか。

◆愛とお金とVtuber

Vtuberの配信は、
とても賑わっているコンテンツです。

毎日たくさんのお金がばら撒かれ、
毎日たくさんの愛の言葉が囁かれています。

彼らが配信をすれば、
無限に赤色のスーパーチャットが飛び、
内容についてのイラストがかかれ、
誰かが題材にした動画を作り、
また誰かが曲を作る。

たくさんのお金、
たくさんの愛情、
たくさんの尊敬、
たくさんの名声。
いいねもRTも高評価も再生数も、
何もかも得ています。
もはや彼らは、
インターネットで得られるものごとを
総なめにしていると言っても
過言ではないでしょう。

この記事ですら四年前。
今はより一層でっかくなっていますね。

あまりにも大きくなり、
あまりにもいろいろなものを得ている。
もはやインターネットで得られるものを
寡占しているような状態です。

そして、
オタクのみなさまは、
愛情の示しとしてお金を払い、
絵を書き、いいねやRTをする。

特に、
払った額や費やした時間が愛情の大きさ。
そう扱われているフシがあります。
自身の愛の大きさを示すため、
愛した異性を大きく見せるため。
たくさんのお金、
たくさんの時間を費やしていく。

けれども、
Vtuberはその寡占しているお金や愛情に、
見合った返報をしているのでしょうか？　

たくさん払われたものに、
見返りを与えきれているのでしょうか？

◆返しきれないなら通貨の価値を下げてしまえばいいじゃない

たくさん投げられ、
たくさん囁かれる
愛とお金。

これに対して
個々に見合った返報をすることは、
まず不可能です。
わたしはほどんど見ないのでわかりませんが、
友人がこんなことを言っていました。

読んでくれるだけで偉いそうです。
恐ろしい話ですね。

最低時給850円で
暮らしている人が聞いたら、
刺されそうなはなし。

けれども、
それが当たり前のようになっています。

愛を得ること、
お金を得ること、
評判を得ること。
これは普通の人には大変で、
それらの価値はとても高い。

平均年収は400万だし、
30までの男性女性は
半分以上が結婚していません。
評判に至っては、
狭いコミュニティですら
得られない人もたくさんいます。

それなのに、
もはや寡占しているもいってもいいほどに
たくさんのものを得ているのがVtuber。

一個人、一企業がそれらすべてに
見合った返報をするのは
配信をするのも限度があるし、
結婚は一人としかできないせいで、
不可能と言っていいでしょう。

ただ、
ちょっと考えてみましょう。
日常にありふれるもの、
路端の石ころに、
なにか価値はあるでしょうか？

全くもってありませんよね。

たくさんあるもの、
簡単に得られるものは
価値が低くなってしまいます。

Vtuberが得る愛やお金は、
ありふれすぎていて
Vtuberにとっては価値が低い。
たとえそれが、
一個人には一生をかけても
得られないほどの
愛とお金だったとしても。

そうであれば、
スパチャ読みしてあげるだけでも偉くなる。
Vtuberや企業にとっては、
路端の石ころに対しての返報なのですから。

ただ、
それではちょっと市民は納得がいきません。
自分が頑張って与えたものを、
軽んじられたら嫌ですよね。

この問題への対策として、
彼らが得ているものは
社会的にも価値が低いとしてしまえばいい。
返せないのなら、
通貨の価値を下げてしまえばいい。

そのための方法は単純明快です。
支払ってくる対象が、
社会的には地位が低いものとすること。

きもち悪いオタクが、
報われもしない恋に浪費しているお金。
そういう表現をすると、
同じ金額でも価値が低そうですよね。

報われない恋に
ひたむきに努力をする。
物語であれば美談ですが、
それを行う人たちに
オタクというラベリングをして、
価値を低いものにする。

それでどうなるかというと、
社会から
実際に低いとされてしまっています。

ありふれている時点で
価値が低いのに、
支払ってる人たちの
社会的地位も低くされる。
スパチャはあえなくデフレーション、
恋と愛情はサーキュレーション。

社会からの目線では、
見合うほどの返報が期待できないのに、
ただの絵にお金を費やす哀しいオタク。

そういう風潮を
作られてしまったから、
彼らは本来であればしなければならない
支払われた愛とお金に
見合う返報をしなくても良い。

そもそも、
再度するまでもなく
社会においては
オタクはそういったラベリングです。
生産性のないことにお金を費やす、
哀れな被搾取者という扱い。

そこから搾取をする構造は、
社会的にも是とされています。

愛情を通貨に変換させ、
その通貨価値を
オタクラベリングでキャンセル。
彼らが望んでやっているかは
わかりませんが、
そうやって
お金と愛を搾取する構造が
実際に生まれてしまっている。

これがVtuber、
ひいてはアイドルの構造です。

こういったことを述べていた、
テレビに出てた偉人の言うことも
的を得ていそうです。

ただ、
費やされたたくさんの愛とお金。
それ故に彼らへの期待は高まり続けていく。
だからホロライブはちょくちょく炎上するし、
るしあさんは火炎瓶を投げられた。　

名声、評判を得たならば
それに見合う社会貢献を
しなければなりません。

愛で搾取をするならば、
愛が報われるかもしれないという可能性。
これをゼロにしてはいけません。

かもしれないということ。
これに対して、
わたしたちはとても弱いので、
搾取し続けるには
可能性が必要です。
それがほとんど、
ゼロに近いとしても。

ソーシャルゲームのガチャガチャに、
みんなたくさんお金を費やしています。
そこは3%で高いとか言う世界です。

ここでもまた軽んじられる諭吉さん。
諭吉さん、あまりにもかわいそう。
わたしの家にきてもいいんですよ？

なにはともあれ、
愛情ガチャでユニコーンチャンス。
アイドルは男性にも、
女性にもこれが求められる。

なぜならば、
愛を通貨に替えさせて
支払わせているから。

いつの時代にもありますよね。
少女を偶像として見立て、
民衆から利を搾取する。
けれどもそれは、
偶像が偶像でなくなった途端に
搾取された、騙されたと
民衆の怒りは爆発します。

けれども何人も何人も、
数え切れないほど火炙りにされたって、
輝かしい光に魅入られた人が次々来るから、
構造にはなんの問題もありません。
次代のジャンヌダルク候補生は、
自分こそは上手く立ち回れると思って、
偶像を描き構造へ身を投じます。

民衆も同じく、
次こそは本物の聖女であると期待を抱く。
二の轍を踏んだ偽物の、
火炙りにした女のことなど
ひと月も経てば忘れてしまいます。

次の夢は、
もう始まっているのですから。

Vtuberのオタクのみなさんを、
わたしは応援しています。

騎士道精神がいつの日か、
報われることを願っています。

それが叶うことがなかったとしても。
いずれ夢から覚めて、
現実の道を諦めて歩むとしても。

見ていた夢からの返報な、
きっとどこかで得られるかも
しれませんから。

それが石ころを妄想が歪めて、
真珠に見せているものだとしても。

受け取った人が真珠と思えば、
それは真珠となりうるのですから。

それではまた。