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エッセイ:容姿と役割期待とVtuber、部屋の中の象

・容姿と役割期待とVtuber

男もすなる日記といふものを、女もしてみむとて、するなり。

土佐日記

この書き出しを書いた人が男性なことは、あまりにも有名ですね。
書き手が女性であると仮定することで、ようやくかなをつかえるのが平安時代でした。

容姿や性別でなにかを規定されてしまうのは、それにふさわしい役割、振る舞いをわたしたちが他人に期待をしているからです。

男性、女性、容姿の良し悪しによって、その人のパーソナリティを予測して、こういった振る舞いをするだろうと期待する。
多少なりとも、身に覚えがあると思います。

それを裏切ってしまうと嫌われたり、咎められたりするせいで、ギャップが大きい人ほど生きづらさが生まれてしまう。
咎められるからこそ、無意識に従うのですが、それって他人に行動をコントロールされているのと同義ですからね。

このnoteを読んで、ちょっとそういうことを思いました。
インターネット、特に最近はVtuberが流行っているから、こういった世間からの役割期待をある程度コントロールできる感じがあります。

いかに容姿で差別しては行けないとされていても、そういうふうな態度を無意識にわたしたちはとるし、相手に期待もする。
これがないのであれば、漫画やアニメはキャラクターの容姿をもっと自由に設定できたはずです。
悪いやつは悪そうな顔。良いやつは良いやつそうな顔。

なりたい容姿になることで、他者からの評価をコントロールしたい。
そういった欲求があるから、人はVRCやVtuberをするのかも知れません。

これは余談なのですが、Vtuberに好感を持たれたいのであれば容姿は褒めないほうが良いです。
自分で描いたのでなければ、他人が描いた容姿に頼っているやつ。
そう貶されていると受け止められてもおかしくありません。
褒めるのであれば、本人が努力してることを褒めるのがよいでしょう。

・夜更かししたら頑張れないのは当たり前

社会ではよく、徹夜で飲んだあとでも仕事はしっかりしろと言われたりします。
けれども、夜更かしをしていたら物事のやる気が起きないのは当たり前です。
もし、なにかしたいことが出来なくて落ち込んでいるのであれば、まずは日々の睡眠時間から見直すと良いでしょう。

・ブレードランナー

All those moments will be lost in time,
like tears in rain. Time to die.

ブレードランナー

そんな思い出も時間と共にやがて消える。
雨の中の涙のように。
死ぬ時が来た。

かっこいいですよね、このセリフ。
話の内容はさっぱり覚えていませんけど、セリフがかっこいいので好きです。

どこかで使えたらかっこいいなと思いました。

・物事はゴールを考えたほうが良い

Twitterで、社会性のない人が物事を上手な方が良い、という人がいました。
ストイックに洞窟に籠もる達人が、チャラチャラ遊んでるような奴らを実力で消し飛ばすのが好きなのかな~と。
けれども物事が上手であることのゴールって、自己満足ではなく他者に認めてもらうことです。
みんなそっちのほうが社会的に良いので、自己満足と偽りますが根本はそう。

それに上手になるためには、他人と関わることが重要ですよね。
他人との関わりがないと上手になりたいという欲求が生まれにくいので、他者との関わりを拒絶した達人は物語上の理想や願望でしかない。

もし本当にそうであってほしいと思っているのなら、思っているその人自身にまず社会性がない。
だからこそ、自身を社会に認めてもらいたくてそう思っている。
達人に、自身の願望を委ねているわけです。

そう思っていることがかっこ悪いから、そういう社会であって欲しい。
そっちのほうが良いはずだと自分の感情や欲求を見ないふりをして、他者と社会のせいにしていく。

恐らくその人の願望である達人は、居たとしても社会に認めてもらいたいと思っていないので、永遠にその人の前には現れないでしょう。

願望は、他者に委ねても裏切られる。
諦められるように、受容できるように歳を重ねるか、自分で頑張りましょう。
また、自身の欲求は偽らない方が良い。
感情は偽ってきがちなので、物事はゴールを考えてみると良いのかも知れません。
部屋の中の象には、気づきにくいですからね。

それではまた。

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