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【2歳】初舞台

初舞台は2歳 国立劇場でした。

あれからもう20年以上経っているのにもかかわらず、

とても鮮明に覚えています。

それくらい、日本舞踊の舞台裏はひとつの「現場」として

濃く、深い印象を与えてくれました。

演目は「菊づくし」

開演前...

お化粧、衣裳、かつらと順番にお支度していただくのですが、

スタッフの皆さまの気迫と熱量。

緊張感、いつもと違う現場に圧倒されてしまい、泣いてしまいました.......

その結果、お化粧とかつらを省略し、衣裳のみ着せていただき舞台に立ちました。

今まさに、子供舞踊塾では子供たちがスムーズにお支度できるように、

毎回対策を考えるようになりましたが、まさか自分がそうだったなんて...ちょっとお恥ずかしいですが、

たくさんのスタッフの皆さまにケアしていただきながら立った舞台は、かけがえのない経験になりました。

 当時お世話になりました皆さま、本当にありがとうございます。

まだ小さかった私は、

幕が上がった先にどれくらいのお客さまがいらっしゃるのか、

あるいは人に見られるとどんなふうに思われるのか、

そこまでは考えていませんでした。

強く印象に残ったのは、

照明のあたたかさ、

背中を押してもらえるように、自分の後ろ側から溢れてくる演奏の音楽、

向こう側から押し寄せる拍手でした。

漠然と覚えている感覚が、舞台側に初めて立った時の最も大事な記憶になりました。

それから何度も、国立劇場の舞台に立たせていただく機会を重ねるごとに

思い出が増えていきました。

特別な劇場での思い出は、一度に書ききれないほどですが

まずは初舞台の思い出を。

日本舞踊家 有馬和歌子

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