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わかおの日記90

今日も己を律し8時に起床したが、2日連続で痛めつけた太ももの筋肉が悲鳴をあげていたのでトレーニングは休みにした。明日はサークルの練習なので、先週の土曜のリベンジを果たすためにも万全を期す必要がある。

適当に授業をうけて、少しアルバイトの原稿を進めてから昼食にした。家にムール貝の酒蒸しの残りがあったので、パスタにした。毎回思うことだがムール貝の実を取り出して食べるのは大変面倒である。どうして貝殻なしのムール貝というのは売っていないのだろう。あの貝殻の形がお洒落なのだろうか。

そんなことを考えながら昼寝をして、ぐだくだしているうちに出かけなくてはならない時間になっていた。家庭教師に行く前に祖父の家に寄った。すると、入院していた祖母が帰ってきていた。祖母はもうほぼ寝たきりで、ほとんど喋ることもできないが、ぼくの顔をみると本当に嬉しそうに笑う。他人の笑顔の中で、最も好きな笑顔である。祖母は初孫のぼくを通して、自分が幸せだったころの思い出を見ているのだと思う。その証拠にぼくの弟にたいしては全くの無愛想である。おかげで少し切なくなったけれど家庭教師をしに行った。

教え子はどうやらそれなりに定期テストの勉強をしたようだったが、ぼくからしたらまだまだ甘いとしかいいようがない。教科書の隅から隅まで暗記してやるというような気概がなければ定期テストで高得点は望めないだろう。あんなものは学力を試す試験というよりも、テスト当日までにどれだけ詰め込めるかを競う競技である。

仕事が終わったあと師匠と話した。師匠は社会人野球チームのコーチを辞めたので、今度はYoutubeチャンネルを始めたいそうだ。大人になっても色々なことに挑戦できる活力のある大人って素敵だなと思う。ぼくもそういうふうに歳をとりたい。


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