安全保障の「和貴の会」

【安全保障の和貴の会】  聖徳太子が説いた縄文時代の「和の心」にならって、人と人との…

安全保障の「和貴の会」

【安全保障の和貴の会】  聖徳太子が説いた縄文時代の「和の心」にならって、人と人との和及び国と国との和に係る基礎的・基本的な事項を解明し、偏りのない安全保障の在り方を提起しようと目指す有志の集いです。

マガジン

  • 和をもって貴しとなす 第二部

  • 日々雑感

    和貴の会首座が、日々の暮らしの中で感じたことを記録していきます。

  • 和をもって貴しとなす

    本書は、和貴の会の8人のメンバーが、安全保障の基礎的・基本的 な事項について談義を交わしたメモを、1冊の本にまとめたものです。

最近の記事

0022-(第四部)

第33話 国は何のためにあるのか  現在の国という集団の第一の役割は「安全」と「治安」です。俗に「夜警」とも言います。  第二の役割は「生産」や「流通」の担保にあります。物資の供給、ライフラインの確保、防災・防疫、教育・研究、保健・福祉、広域事業(交通・通信、生態系維持、宇宙事業など)、貨幣の信用の担保、通関(関税・検疫)などによって国民の「暮らし」を支えています。  最近では「国際信用資本」が、地球規模で生産や流通を間接的に支配するようになってきて、国という枠組みを超えて金

    • 0021-(第四部)

      第31話 国とは何か  「国があなたのために何をしてくれるのかを問うのではなく、あなたが国のために何を成すことができるのかを問うて欲しい」~先進国のアメリカの第35代大統領 John Fitzgerald kennedy(1917~63)が「国の中に安住して貢献しようとせず、不平を鳴らしたり要求ばかりして止まない国民」に対し、心ある為政者として発した絶叫です。  集団を成さないと生きて行けなかった人類が、自分たちの「人生の幸せ」のために七転八倒した末に、今、国を成しています

      • 0020-(第四部)

        第29話 徳治から統治へ  縄文の安隠の中において人口が増大し、気候が変動し、火山や地震が起き、疫病が流行し、渡来人が増大して不安、恐怖、畏怖、恐懼などが深刻になってくると、組織的な対応を迫られて「大和朝廷」が生まれました。縄文の延長ですから、強権政治や恐怖政治ではなく、後に飛鳥浄御原令(689年)によって「天皇」と言われるようになる大王(おおきみ)を立てて「権威」を託し、そのもとで「豪族」たちが挙がって「権力」を行使して施政に当たりました。 第30話 世界に唯一の価値ある

        • 0019-(第四部)

          第27話 日本人の出自  人類はアフリカで発祥し、各地へ拡散しました。初め、中国大陸、朝鮮半島、沿海州、カムチャッカなどを経由して日本列島へ渡来した人々が縄文人の元祖となり、その後、太平洋諸島やイスラエルなどからも流入しました。ミトコンドリア、言語、生活様式などをみると、今も縄文を最も色濃く宿しているのは、アイヌ人と沖縄人です。その他は、混血が進んで縄文色がかなり薄れていますが、文化は、全列島にわたって、今も、深く継承されています。  ユカタン半島では、数千年前から数学、天文

        マガジン

        • 和をもって貴しとなす 第二部
          1本
        • 日々雑感
          0本
        • 和をもって貴しとなす
          5本

        記事

          0018-(第四部)

          第25話 権威と権力が集団を纏めて牽引してきました  歴史上、人の集団では、祭司や巫覡、利発者や実力者が、乞われて、または、のし上がってきて王となり、次第に何事につけても決定権、執行権を握り、衆を統べる「君主」(世襲の統治者「王」)となりました。「王政」の始まりです。後に、複数の王」を爵封する王を「皇帝」と呼ぶようになりました。  王が善政を布へば、衆の力が沸き上がり結集されて、集団は極楽のように栄えました。王が悪政を布けば、衆は打ちひしがれ、集団は地獄のようになりました。

          0017-(第四部)

          第23話 人の人生に宗教は不可欠か  15世紀末(応仁の乱のころ)インカ帝国に滅ぼされたチムー王国の廃墟の乾燥粘土層から、百数十名の子どもと2百頭余りのリャマの子の遺体が「数年前」に発見されました。みな、心臓を摘出されたと思われる肋骨の損傷がありました。子どもは頭を海に向け、リャマは山に向けて葬られていました。「生贄」と判断されます。その数は、当時の人口にしては余りにも膨大です。広域にわたって組織的に集められたと推測されます。これは氷山の一角であって、未だ、近傍には類似の遺跡

          0016-(第四部)

          第21話 集団は牽引する人を必要としました  初め、人々は「自然の摂理」が身に降りかかるのを『予防』しようとして神仏に祈りました。祈願、託宣、預言、疫厄払い、説論などに超人的、非日常的な能力に秀でた祭司や巫覡(ふげき:シャマン)が現れ、信望を集めてリーダーとなり、集団を纏めました。人々は縋り「権威」が育ちました。  普段に、臨機に、神仏に祈っても「自然の摂理」は容赦なく身に降りかかります。平家物語にも「折れども験なし」とあります。現実に襲ってくれば、人々は結束して『克服』しな

          0015-(第四部

          第19話 人の人生は宗教と国に支えられています  人の人生を根底から脅かすのは「衣食住の不足」「天敵・外敵の襲来」「疫病」「天変地異」「自然の移ろいの神秘性」などです。人々はそのような「自然の摂理」に対する不安、恐怖、畏怖、恐懼などから『逃れる』ために、全知全能の神仏を想定して信仰する「宗教」に走りました。神仏の意を迎えるためには、自分たちにとっては、もうこれ以上はないという最も大切なもの(=命)を選んで「生贄」にしました。今でも形を変えた生贄が行われています。初め、人の心の

          0014-(第四部)

          第17話 生態系の再生  ノアの大洪水の後、厖大な土砂も流入や増水の重みで海底地盤が沈下し、「地殻変動」が3百日余にわたって進み、旧大陸の基底は幾つかに分断され、海底山脈に次いで海溝や陸や山脈が出来て、現在のように「水が引いた」状態になりました。  水蒸気層が喪失したために地球は急速に「寒冷化」して巨大動植物が一挙に全滅し、氷河や北・南極に加えて四季が出来ました。  確かに、北・南極にを含む全地球の地底にある不整合な先カンブリア地層の上に整合な「堆積地層」があって、そこから膨

          0013-(第四部)

          第15話  人類の出自  原始地球は、超新星の爆発によって数千万年前(進化論では46億年前)に誕生し、各一つのなだらかな大陸と海とから成っていました。人類は、6千年前(進化論ではホモサピエンスが250万年~20万年前、アフリカ)に、エデンの園があったメソポタミアで発祥し、4千数百年前に生起したノアの大洪水に際して全滅から生き残ったノア以下8名が現在の人類の元祖(進化論では、猿人➙原人➙旧人➙新人と枝分かれして進化、諸説あり)となりました。  陸棲動物も、神の導きによって箱舟に

          0012-(第四部)

          第13話 ノアの箱舟とは?  衣食住に不足のなかった当時の人類は、堕落に堕落を極めました。創造主であった神は怒って、堕落のなかったノアを選んで、啓示しました。ノアは神の命のままにゴルフェの木材を用いて箱舟を建造しました。  木アスファルト塗装、長さ300キュビト(130m)長:幅:高=30:5:3(今日の大型船舶建造時の黄金比と同じ)1フロア3千㎡(900坪)三階建て、魚や昆虫を除く各種の陸棲動物を乗せるために多数の小部屋に間仕切られました。食料も搬入されましが、乗せられた各

          0011-(第四部)

          第11話 人類とは何者なのか?  人類は偉大です。「居る」という、それだけで、太陽、火星、地球、月などがあり、宇宙があって動いています。雲が流れ、火山が噴火します。人類が居なければ太陽系も銀河系もありません。存在が「認識」されないからです。  人類は稚拙です。太陽、火星、地球、月や宇宙が何であるのか、仮設を立てて都合の良いデータだけを突き合わせています。未だに「謎」のまます。生きて「種」を後世に繋ぐために生まれていながら、殺し合おうとします。  人類は野生を捨てて凄い「文明及

          0010-(第四部)

          第9話 統治の本元は衣食住です。  縄文時代のように、衣食住が十分に有り余っていれば、他の集団を「襲う」必要もなければ「襲われる」脅威もなく、集団全体のために人の「欲望」を制限したり圧殺したりする必要がありませんでした。「権力」も「国」も要りませんでした。  初め、リーダーには、天変地異、疫病、自然の動きの神秘性などに対応するため、卓越した知恵を持ち、祈願、託宣、預言、治病などの並外れた力量を発揮する祭司や巫覡(ふげき:シャマン)が選ばれました。そこには、地域の特性に応じた「

          0009-(第四部)

          第7話 世界中の人々は、みな家族です。  地球の「人口」は、間もなく80憶、100年前は20数億、200年前は10数億!~初めは「2人」だったに違いありません。伊弉諾と伊弉冉、アダムとイブです。初め1人だったら、今も、無性生殖とか、男性出産とか、母体から同時に男女2人とか、出生後男女2人に分裂する子などが生まれてくるはずです。(聖書には、神が、初めアダムをつくり、次いで、アダムの肋骨を切り取ってイブをつくった、とあります。)  じ来「きょうだい相婚」によって人口が増大し80憶

          0008-(第四部)

          第4話 人は「種」を繫ぎます  一般に、人は、異性を恋するだけでなく、婚姻して、後世に、優れた「遺伝子」を遺します。一夫一妻婚、一夫多妻婚、一妻多夫婚、乱婚(自由婚)、混合婚などがあります。(遺伝子を遺そうとしない婚姻もあります。)  一般に、女は、子を成すのが一年に最大限一度ですから「少数精鋭」!~より優れた男を選ぼうとして乱婚、または、一妻多夫婚を求めます。(因みに男根の形状は、他の直前交接者の精子を膣外へ排除するためにも機能します)最高と信じた男を離すまいともします。男

          0007-(第四部)

          第2話 人の生きざま  初め、家庭においては、『男』(夫)は、天敵や外敵と戦って家庭を防護しました。長躯、狩猟や採取をして家族のもとへ「食物」を「運び」ました。「棲み処」を造りました.『女』(妻)は、「子」を成し授乳し介護して育てました。「家事」を賄いました。「栽培」もしました。「機織り」もしました。『子』(後継)は、親に学び、手伝い、一途に育って「種」を繁ぎました。  家庭を構成する三者が普段に一体となって「共生」する過程において、各々「自己実現」が進展し「人生」があり得ま