0017-(第四部)
第23話 人の人生に宗教は不可欠か
15世紀末(応仁の乱のころ)インカ帝国に滅ぼされたチムー王国の廃墟の乾燥粘土層から、百数十名の子どもと2百頭余りのリャマの子の遺体が「数年前」に発見されました。みな、心臓を摘出されたと思われる肋骨の損傷がありました。子どもは頭を海に向け、リャマは山に向けて葬られていました。「生贄」と判断されます。その数は、当時の人口にしては余りにも膨大です。広域にわたって組織的に集められたと推測されます。これは氷山の一角であって、未だ、近傍には類似の遺跡