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「レスト」は「休養」という名のトレーニング

トレーニングは運動、栄養、休養のバランスが大事と言われますが、特に休養の取り方が大事です。休養の取り方次第で、トレーニングの効果が激変するからです。

運動と栄養と休養で三角形を作るとすると、バランスが崩れると三角形は変形してしまいます。
運動が多すぎると、オーバートレーニングで怪我につながります。
栄養が多すぎれば太ってしまいます、少なければ痩せていきますし、体を作るために材料が足りていなければ筋肉もつきません。
休養が多ければ、運動不足になりトレーニングの効果は望めません。

簡単に表現すれば、トレーニングで体をいじめて、おいしい飯を食ったら、風呂入ってグッスリ寝るですが、このサイクルがうまく回っていれば、形は正三角形になり、最初は小さかったものが徐々に面積も大きくなっていきます。

大学生のとき私は、いつも疲れていました。
練習は週6日、日曜の夕方から月曜日が練習は休みでしたが、学校もありますし、遊びにも行ったりで体の疲れを取るというよりは、精神的なリフレッシュに当てていたように思います。

思い返すと365日毎日、疲れていない日はありませんでした。
休みが終わり、火曜日から練習が始まり木曜日あたりには疲れ切っていました。
試合前一週間は、運動強度を下げて疲労を抜くようなメニューになりますが、疲れが取れた感覚はまったくありませんでした。

高校時代には無かった感覚です。
大学に入学してすぐに発症した慢性腰痛は、慢性的に疲れていたことと深く関係していると考えています。

運動と栄養と休養の三角形が完全に崩れていました。

練習メニューにインターバルトレーニングというものがあります。
ボートでいえば、30本をレースペースで漕いで、10本を軽く流すとか。1分間全力で漕いで、1分間ゆったり流すということを何度も繰り返す練習です。
練習中は、心拍数が上がる全力漕がトレーニングだと考えがちになりますが、実は「流す時間」が体にとってはトレーニングになっています。

上がった心拍数を、漕ぎを流している間に回復させることがトレーニングになっているのです。

全力で漕いで呼吸や心拍数をできるだけ上げる。そのあと流すことで体を回復させる。この繰り返しがインターバルトレーニングなのです。

つまり、休養の時間に体力がアップするのです。

これはインターバルトレーニングというミクロな視点でトレーニングを見ていますが、1日の中であれば練習をしたあとに食事をとって、そのあとにゆっくり休んで体を回復させる。1週間単位であっても一緒で週6日のトレーニングで負荷を与えて、月曜日1日で回復させるということです。

考え方はインターバルトレーニングと同じで、休養の間に体力は向上するのです。

私の場合は、同じ時間に起床して、同じ練習メニューをおこない、同じ飯を食い、消灯時間も同じという合宿所生活をしていたのに、私だけが疲れ切っていて、4年間ひどい腰痛に悩まされた。

以前は「同じ生活をしているのに私だけ・・・なぜ?」と考えていました。でも今ならその原因が腸骨筋の使いすぎによる「筋肉の部分疲労」にあったことがわかります。機会があればこんな話の解説もしようと思います。




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