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ホルムズ海峡封鎖発言は危険

■売り言葉に買い言葉
 イランとアメリカの対立は世界経済に打撃を与えるから迷惑。しかも嫌でも巻き込まれる世界。イランはホルムズ海峡封鎖を持ち出してアメリカを威嚇。これを実行すればアメリカは開戦の口実にできる。何故なら世界には抜け穴が多いからだ。

イランがホルムズ海峡「封鎖」と警告 米の原油禁輸除外地域の撤廃に反発
https://www.msn.com/ja-jp/news/world/イランがホルムズ海峡「封鎖」と警告-米の原油禁輸除外地域の撤廃に反発/ar-BBWeUtG#page=2

■平和は強国に都合が良いルール
 国際社会で使う平和は強国のための価値観。平和とは強国に都合が良いルールだから、拒否することは平和への挑戦となる。つまり今の平和を否定する悪の国にされる。イランは自国の尊厳を守ることを優先するが、今の平和は都合が悪い。イランは改善を求めているが、平和の書き換えは平和を否定する行為になる。

■追い詰められるイラン
 複数の国で敵国を包囲して経済制裁をするのは古典的な策。そして追い詰めて敵国から戦争を始めるように仕向ける。何故なら軍隊を用いて開戦することは平和の否定。だから悪の国にされる。

 この典型例は戦前の日本。日本はABCD包囲網で追い詰められ、ハル・ノートで怒り開戦。日本は宣戦布告してから戦闘開始すれば問題無いと考えた。これは大間違いで、日本独自規格。

 国際社会では宣戦布告は飾りで、先に開戦した国が悪になる。だから相手国から開戦する様に仕向けるのが白人世界。イランは何度も侮辱され開戦する様に仕向けられている。

■イランの価値
 北朝鮮とイランの価値は別物。イランは海上交通路を遮断できる位置に国が存在する。そんな国が反米だから、アメリカから敵視されるのは自然の流れ。イランの石油よりも戦略的な地勢が関係している。

 だから北朝鮮よりも厳しく対応し、常に北朝鮮よりも優先して動く。トランプ大統領が革命防衛隊司令官の発言を危険視すれば、対応は24時間以内に始まるだろう。

■空母艦隊の動き
 トランプ大統領は基本的に戦争嫌い。しかも戦争を金の無駄遣いと見ている。トランプ大統領は国の金でも無駄遣いをしない性格。だからトランプ大統領は容易には戦争を始めない。

 この性格から、トランプ大統領は何度も開戦の大義名分を得ても動いていない。イラン・シリア・北朝鮮で大義名分を得ていながら動かなかった。だが空母艦隊を用いて威嚇することはしている。

 トランプ大統領は軍事的圧力で脅し相手国に政治的譲歩を求める。これまでは上手く行ったが今後は不明。イラン革命防衛隊が暴走すると開戦に向かうことになる。

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