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地中海波高し

■地中海に空母集結
 トランプ大統領とCNNは仲が悪い。だがCNNは独占取材が許された。これは意図的な誘導の可能性が高い。地中海に空母2隻が集まれば注意を集めるから、意図的に見せ付けていることになる。

米海軍、空母2隻を地中海へ派遣
https://www.cnn.co.jp/video/18361.html

■国際社会の基本的な対応
 国際社会では直接的な戦争と間接的な戦争に分けられる。軍隊を用いて開戦すれば今の平和を否定する行為。だから開戦すれば悪の国として扱われる。この典型例は戦前の日本。

 そこで国際社会では悪にされない様に間接的な戦争で対応している。戦前のアメリカが行った義勇兵フライングタイガース・物資供給などが間接的な戦争になる。さらに正規軍を用いても航空機・ミサイル・大砲の砲撃を用いた越境攻撃は間接的な戦争として扱われる。

 だからイスラエル軍がミサイル攻撃でシリア領内を攻撃しても黙認される。イランはシリアに革命防衛隊を派遣しているが、革命防衛隊は宗教組織の私兵。だから義勇兵として扱われる。

 国際社会ではこの様な間接的な戦争が大半。間接的な戦争ならば今の平和を否定しないので、各国は間接的な戦争で国防を行っている。これはアメリカも同じで、間接的な戦争で敵対する国を懲罰することで対応している。

■イラン革命防衛隊を攻撃する可能性
 アメリカはイランの革命防衛隊をテロ組織として認定した。これはイランを攻撃する条件を作るためだろう。その前に地中海からシリアに展開する革命防衛隊を攻撃する可能性が有る。

 国際社会では軍隊を用いて先に開戦した国が悪の国にされる。仮にアメリカ海軍空母艦隊がシリアの革命防衛隊を攻撃すれば?イランは怒ってホルムズ海峡を封鎖する可能性が高い。そうなればアメリカは、イランを攻撃する大義名分が得られる。

 問題なのはホルムズ海峡を封鎖するのは、イラン正規軍か革命防衛隊のどちらか。イラン正規軍ならば開戦の大義名分になる。しかもイランを悪の国にできる。だがイランは対応策として革命防衛隊を用いてホルムズ海峡を封鎖するだろう。

■ホルムズ海峡封鎖に備えて
 仮にホルムズ海峡がイランに封鎖されたら経済に打撃を与える。次にスエズ運河封鎖の不安が生まれたら株価に影響を与える。だがアメリカ海軍が事前に地中海に展開すれば、スエズ運河を確保している安心感を与える。こうなれば株価に与える影響が低下する。

 地中海に空母2隻が集まれば、シリアに展開している革命防衛隊を攻撃する火力は増大。さらにイスラエル空軍と協力すれば火力は増大する。イスラエルはスエズ運河を守る門番だから、アメリカと協力することは好都合。

■シリア軍北上への警戒
 シリア内戦は終結。反政府組織の大半がトルコ国境付近に存在している。トルコは対テロ作戦を名目に正規軍をシリアに侵攻させた。これも間接的な戦争で、正規軍を用いても対テロ・対ゲリラ作戦を名目にすると間接的な戦争になる。これも国際社会の抜け穴。
 
 ならばシリア政府も対テロを名目にトルコ側に侵攻する可能性が有る。シリア側の反政府組織を追い立てトルコ領内に逃がす。するとシリア軍は、対テロ作戦を名目に正規軍をトルコ領内に侵攻できる。

 仮にトルコ領内のクルド族と連携していれば、トルコ軍は2方向から攻撃を受けることになる。これは明らかだから、アメリカ海軍は対応するために空母艦隊を2隻にした可能性が有る。

■5月からの対応
 アメリカはイランとの貿易を禁止。イランから原油を輸入している国も存在するから、今年の5月まで猶予期間を設定した。つまり5月から期限が切れるから、イランが暴発するように仕向けている。
 
 アメリカ海軍はどちらにでも対応できるように地中海に空母艦隊を集めたと思われる。今年の5月から緊張が高まるのは明らか。だが日本の野党は国際社会など気にしていない。まあ、野党は与党の無策を批判するだけだろう。

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