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僕は今、西浦直亨の言葉に惹かれている

1月某日、SNSのタイムラインをダラダラと眺めていたら、このようなニュースが流れてきた。



普段は「応援される」側の指揮官やプレーヤーたちが、ファンを「応援する」言葉をタオルに記す。なるほど、「逆応援タオル」とは良いアイデアだ。
ニュースを読んでいるうちに、誰がどんな言葉を書いているのかが気になってしまった。ただ、見本の画像が掲載されているとはいえ、スマホだと小さくて読み難い。一旦、オンラインストアに立ち寄ってみるか。


※注:既に販売は終了しています


どれどれ。じっくり確認してみる。「奥川くんは字が綺麗だな〜」やら「村上くんは応援というより癒やしだな〜」といった感想が頭を過る中、ある言葉に僕はハッとさせられた。

【ファイト!】

書き手は西浦直亨である。

   ◆

ヤクルトスワローズの中堅内野手である西浦直亨の言葉に、ハッとさせられたのは実はこれが初めてではない。



このように、以前「選手の好きな言葉フェイスタオル」を購入したときも、その言葉に惹かれて西浦をチョイスしたという経緯がある。
またしても同じ理由で、同じ選手のグッズを買うことになったのである。

もう一つ理由を付け加えるならば、「中島みゆきのあの曲が好きだから」というものもある。ただの「ファイト」ではなく、そこに感嘆符が付随するとなると、ますますあの曲が頭の中に流れてくるのだ。



【ファイト!】というタイトルとは裏腹に、その歌詞は非常に暗いことでも知られている。他者を励ますというよりも、身動きが取れない自分自身を奮い立たせる歌と言えるだろう。

この曲を改めて聴き直しているうちに、去年のスワローズの戦いぶりと重ね合わせてしまっていた。
出足は良かったものの、次第に戦力不足が表面化。湿りっぱなしの打線が攻めあぐねているうちに、投手陣が踏ん張れずに連戦連敗。多くのファンはその様を嘆き続けるしかなかった。特に去年は主力選手のFAも想定されており、例年異常に将来への悲観で溢れていた(幸いにも対象者は全員残留したが)。

戦っているはずなのに、戦っていないように見えてしまう。
戦っているはずなのに、将来への不安がどんどん増していく。
故に、戦っていないことに怒り、冷たい言葉を投げかける。
そんな不幸な関係が、去年の神宮球場周辺で出来上がっていた。

そう考えてみると、果たして西浦の【ファイト!】という言葉は、私達の逆応援なのだろうか?
逆応援のように見えて、西浦自身が様々な戦いに勝つために、自分自身を鼓舞するための言葉にも見えてくる。
そして、【ファイト!】すべき人というのは、常に自分自身ということを、僕らに伝えているのではないだろうか。

……と、勝手に妄想を膨らませてしまったが、根本的なことを考えていなかった。そもそも、西浦は中島みゆきの楽曲をイメージしてこの言葉を選んでいるのかね? ただの偶然じゃね? いや、歌声に定評のある西浦だから、この曲を思いながら書いたのだとと信じてみたいところである


※参考&引用


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そんなわけで、西浦のタオルが届くのが楽しみです!

ヤクルトスワローズ及び神宮球場に関するスポーツエッセイはこちらもお楽しみいただければ幸いです。

では、今年も神宮球場でお逢いしましょう!

どうもです。このサポートの力を僕の馬券術でウン倍にしてやるぜ(してやるとは言っていない)