類(たぐい)稀(まれ)なる‐読書メモ:『たぐい vol.1』
いつの頃からか、もう覚えていないが「類まれなる」というコトバを気に入っている。中学生だったか、小学生だったか、ずいぶん小さいころから、この手の子供らしからぬコトバを使っては奇人扱いされたものである。そうして奇人扱いされることの開放感もまた、その頃にもう知っていたような気がする。
類、たぐい、といえば、「云々の類」という具合にいろいろなものを、細かく見ればそれぞれ異なった事柄を、ひとまとめにした何かである。例えば「人類」、ヒトのたぐい。あなたも私も、彼も彼女も、あのお方も