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何かに取り組むとき「PDCAを回す」という言葉をよく聞きます。特に仕事においては誰しもが聞いたことのある言葉だと思う。

Plan(計画)・ Do(実行)・ Check(振り返り)・ Action(改善行動)、これらをしっかり回すことで、無駄なく効率的に仕事を進めることができる、というのが一般的な概念だと思います。

私も会社員だったときは何の疑問を感じることなく、そのとおりだなと思っていました。むしろCAの部分は重要で、やりっぱなしで終わらせてしまって振り返ることがなかったら何の意味もないのではないかと。


今でもその考えは変わらないのですが、自営業になってからの2年半の間では、PDCAを綺麗に実行することがいかに難しいか、ということを感じています。特に営業活動に関しては、CAがほとんどできていない!

私の性格の問題(大雑把)もあるかもしれませんが、実行後の振り返りと改善については、ある程度の経験値が積み上がりがないと有効なものが出てこない。
「本当にそれが原因で上手く行かなかったのか」
「改善案は、それがベストなのではなく、今考えられる案がそれしかないのでは」
こういう気持ちばかりが出てきてしまい、時間だけが過ぎてゆく。結果的に何も分からない→決められない→ますます焦る、というスパイラルになります。


独立したばかりの数年の間は、PDCAよりも一番意識したほうが良いのは「時間とお金」。キャッシュをとにかく集めて事業が継続できるように回す。そして、時間は振り返りや改善に充てるよりも、パッと思いついた案でも、まずはどんどん実行する、経験値を積むというほうを優先したほうがいいなと思っています。

実際、時間を割いて振り返りや改善のことを考えていなくても、PDを繰り返している過程で、頭の片隅には「なぜうまくいかないんだろうか」という考えは常にあるし、そのときに感じたことをメモっておくくらいで良いのかもしれません。


組織においては、PDCAを回すのがいい、と考えられる背景には、既にそれなりの経験値が組織自体にあるから有効なんだろうなと気づきました。
あと、関わった人の人数が多ければ多いほど、振り返る視点や改善案の検討も充実するし。一人だけではどうしたって偏りが限界があります。

また、組織の場合は「人の入れ替わり」が前提にあるので、PDCAはやはり必要だと思います。最終的に仕事は「人」に紐づくという部分もあるけど、経験値は何らかの方法であとから分かるように残しておく、そうしておかないと、過去に取り組んだことを違うひとがやってしまったときに、同じ失敗をしたら何の意味もないからです。
(同じことに取り組むにしても、過去の失敗は少なくとも避ける必要があると思う)

ということで、組織と自営のPDCAの違いを思うままに書いてみました。


もし気に入っていただけましたら、次回の更新もぜひ楽しみにお待ちいただけたら嬉しいです。