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人体を支配するしくみ「人体をめぐる血管の網」11

毎週水曜日は、Newton「人体を支配するしくみ」を、見開き2ページずつ読み進めるシリーズです。

今回はP.96~97。
昨日までの自分より一歩だけ成長したいと思います。



血液中の不要物処理

本章は腎臓の構造、形状、位置、尿をろ過する工程についてまとめられていました。

腎臓は1日 約1,500リットルの血液をろ過し、約160リットルの原尿をつくり、約1.5リットルを排尿します。

キッセイ薬品工業HPより

尿からわかる健康状態

順天堂大学と旭川医科大学が共同で行った調査によると、男性では20~40代、女性では20~60代の排尿時間は「21秒前後」で、年齢が上がるにつれて、長くなる傾向がみられたそうです。

統計によると、日本人は男女を問わず、多くの人が夜中に1回はトイレに起きますが、2回、3回と増えてきたら要注意と言われます。

またスウェーデンで行われた研究からは、70歳以上の男性では、「夜中に3回以上トイレに起きる人は、2回以下の人と比べて死亡率が約2倍に上る」ことが分かっています。

これは、夜間頻尿そのものが寿命を縮めるのではなく、夜間頻尿がある人は寿命を縮める病気が隠れているサインかもしれないことを示しています。

気になる症状が現れたら、「年のせいだから仕方がない」ではなく、医療機関に相談へ行くのも良い選択かもしれません。

おまけ

私たちセラピストが、腎臓で意識するべきポイントは2つです。

①腰痛
②透析患者

①腰痛

腰痛患者さんの場合、腎臓の位置と腰痛を訴える部位が類似しているケースがあります。

尿意と腰痛の関連、時間帯、叩打痛の有無など、問診打診でリスク管理をする必要があります。

私は年に1~2件ですが、腎盂腎炎が原因の腰痛患者さんに出会い、問診段階で医療機関をすすめています。

②透析患者

透析患者さんは、骨がもろくなったり、血管などの組織が石灰化します。

わずかな圧でも、骨折するリスクは高いため、施術時には注意が必要です。


次回(3/13予定)は、「血液の旅の終わり」です。

次回も新しい発見と出会えますように。
それではまた

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