日本にはジャニーズ、韓国ではK-POPアイドルの活躍が有名ですが、台湾にも男性アイドルグループが存在し人気を得ていますね。今回は、台湾の男性アイドルグループの系譜を振り返ってみたいと思います。

★小虎隊

「台湾の少年隊」
1988年にデビューした男性アイドルグループ
グループ名は¨リトルタイガース¨と読む。当時、台湾のミュージックシーンで最も人気のあるグループの一つであり、特に台湾、中国本土、華僑地域で人気を博した。日本のアイドルグループ「少年隊」をベンチマークしたグループとして知られている。台湾の学生向けバラエティ番組「TV新人競争局」で子猫チームという女の子3人がアシスタントを務めていたが、バランスを取るために男の子のアシスタントも募集するという企画で選抜されたのがこの3人だった。実際にデビュー曲「青蘋果樂園」も少年隊の楽曲「What's your name?」のカバー曲だった。若々しく華やかな容姿とエネルギッシュなダンス、そしてシンプルでインスピレーションを与える楽曲で大きな人気を集め、その後の中国圏でも影響力のあるボーイズグループと評価された。

★紅孩兒

「台湾のSMAP」・「台湾の光GENJI」
1990年にデビューした台湾の男性アイドルグループ
1989年にテレビ番組の出演をきっかけに結成され当時、日本で人気のあった光GENJIをお手本にしたグループである。そのため当初は7人組であり、スイカチームとたまねぎチームという2グループ制で活動していたが、その後メンバーが1人脱退してしまい、6人組で活動を開始した。小虎隊の後輩的グループに当たり、90年代初頭に大人気を得た。1992年、メンバーの兵役のためにグループは活動を休止し、2000年以降にまた活動を再開している。

★L.A. BOYZ

「台湾のソテジワアイドゥル」
1992年にデビューした台湾の男性アイドルグループ
台湾で初めてヒップホップやストリートダンスを取り入れたアイドルである。バラエティ番組「ファイブライトアワード」の「ファッションダンスコンペティション」に参加し、台湾のポニーキャニオンレコードの代表者によってスカウトされ、1991年に結成された。当時、台湾のポップシーンを支配し、同じ3人組のアイドルグループ「小虎隊」の人気終焉と入れ代わるようにデビューして成功を収めた。韓国で例えればソテジワアイドゥルのポジションに近い。

★四大天王

「台湾版・テサジャ」
1996年にデビューした男性アイドルグループ
小虎隊と紅孩兒が活動を休止した後、バラエティ番組「ハッピーファックス」の{四天王は君だ}というモノマネコーナーから選抜された4人で結成。メンバーが香港四天王と呼ばれているアーロン・クオック、ジャッキー・チェン、アンディ・ラウ、レオン・ライの真似を得意としていることから、グループ名が¨四大天王¨と名付けられた。1998年まで活動したが、メンバーの脱退により解散。韓国で例えれば「太四子(テサジャ)」のようなグループに近い。

★F4

2001年にデビューした男性アイドルグループ
日本で¨台湾のアイドルグループ¨と言えば彼らの存在を思い浮かべる人が多いでしょう。人気少女漫画「花より男子」を台湾でドラマ化した作品・流星花園に出演した4人によって結成され、グループ名も4人が劇中で演じた学園の御曹司4人組「F4」からつけられた。以降、アジアを中心に大人気を獲得し、デビューアルバムは全世界で400万枚以上の売上を記録した。

★5566

「台湾版SMAP」
2002年に結成された台湾の男性アイドルグループ
グループ名は5人のメンバーが6つの分野（レコード、司会、ドラマ、映画、広告）で活躍していることから名付けられた。日本の国民的アイドルグループであるSMAPをベンチマークしたグループであり、歌・芝居・バラエティと多方面で活動している。特に歌に関しては、CDを出せば必ず、ヒットチャートNo.1になるとも言われていて、台湾の芸能界においての人気は不動の地位を築いている。

★ENERGY

「台湾のDA PUMP」・「台湾の1TYM」
2002年にデビューした男性アイドルグループ
メンバー全員がストリートダンスを得意としており、日本の男性アイドルグループ・DA PUMPに影響を受けたという。また韓国のアイドルグループ・1TYMのデビュー曲「1TYM(One Time For Your Mind」をカバーして好評を得た。それまでの台湾の男性グループのほとんどがジャニーズスタイル(ジャニーズの模倣)だったのに対して、当時としては珍しかったヒップホップコンセプトのアイドルグループとして売り出された。バラエティ番組、ドラマ、映画とマルチな活躍を見せ、人気を集めた。

★飛輪海

「台湾の嵐」・「台湾のSS501」
2005年にデビューした男性アイドルグループ
F4、5566以来となる台湾のボーイズグループであり、グループ名はドイツ語のFahrenheit（華氏温度）の発音を漢字に当てたもので、4人のメンバーのそれぞれ持っているイメージ温度を表している。メンバーそれぞれがチャリティ、ドラマ、司会など様々な場面で活躍している。