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#017-農家生活のリアル ー収入編ー

久々に記事を投稿します。
7月は収穫・出荷のピークを迎えていました。今年の夏野菜は主に「あじわいの朝 名取店」と「フーズガーデン 玉浦食彩館」に出荷しています。

玉浦食彩館トマト売場の様子

夏野菜栽培の場合は5〜8月頃が忙しい時期ですが、年間の収入もほとんどがその時期に発生しています。
今日は農業の収入について、リアルな実情を書きたいと思います。

農業は儲かる?

農林水産省の統計によると、令和元年の個人農業所得平均は120万円弱でした。これは「所得」なので収入から経費を引いた金額だと思われます。
また全業種(稲作、畑作、畜産など)を含んだ数字です。

私のようなビニールハウスで野菜を栽培する業種に限っていうと、平均所得は400万円程度でした。
これが私のまず目指すべき数字ということになります。

リアルな収入

私は現在本格的に農業経営を始めて3年目になります。
1.2年目の総収入はだいたい300万円、経費を引いた所得は200万円程度という状況でした。

また収入の内訳として「農業次世代人材投資資金」という審査式の支援金も含まれているので、前述の平均と比較してもまだまだ少ない状況であることが分かります。

生活できるの?

農業を始めてから多くの人に質問されましたが、上記の通り収入は少ないものの家族3人で何とか生活はできています。
それには大きく分けて下記の要素があると思います。

①初期投資の抑制・無借金経営
幸運にもビニールハウス付きの農地を借りることができたため、初期投資がかなり抑えられて、自己資金のみで就農開始できた

②貯金運用による金融収入
初期投資を抑えられたことで、余った資金を運用

③支出の抑制
以前は飲み会などの交際費で多くの金額を使用していたが、昨今の情勢もあり現在はほぼゼロ

また当然ですが、実家や義実家など周囲の皆様の有形無形の支援にも感謝しています。

農業で生計を立てるために

新規に農業を始めていきなり成功することはハードルが高く、私自身も純粋な農業収入だけではまだまだ生活できない状態です。

なので経営そのものを頑張ることはもちろんですが、予備の収入源を確保したり、自治体などの支援を最大限活用するという手段も必要になります。

少しでも収入を確保して生活を安定出来るように、試行錯誤を繰り返している毎日です。
同じような境遇の皆さん、共に頑張っていきましょう。


[本日の参考文献]

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