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#6 見て聞いて感じて思った、台湾のクリエイティブ事情。 その1

大家好!

今回は自分が聞き思った「台湾のクリエイティブ事情」について書きたいと思います。

まだこれから色々な人に聞いていくことで変わってくるかもなので、
ある1人の思ったこととしてお読みください。
責任はとれませんのでw

まず初めに台北の状況を。

台湾の人口は約2,400万人。
台北都市圏人口は約856万人
世界第41位or42位の大都市

比較として面白いのは、
武漢(中国)都市圏人口は847万人
サンフランシスコ都市圏の人口は約480万人

物価の違いはあるけれども、人口密度を考えるとビジネスとしてのチャンスはあるのかもしれない。

そして台湾人には日本が好きな人が多い。
これは日本人がみんな思っている通りだと思う。

でも日本は好きだけど昔のように憧れている国ではく、
台湾で昔のような日本のブームは今はもうない。
もちろん今も日本のクラシックなところが好きな人はいるが、
ブームと呼べるものはない。
日本ブームは20年位前に終わっている。

例えば、台湾での木村拓哉の認知率はめっちゃ高い。
でも今の日本で活躍しているタレントやアイドルの台湾での認知はほとんどない。

今の台湾が見ているのは、やはり日本と同じで韓流だ。
木村拓哉など昔のアイドルが今はBTSなど韓流に変わっている。

さらにテクノロジーやエンタメも今の台湾が見ている国は韓国だ。
なので、日本というブランドで台湾で勝負しようと考えているのであれば、少し違うように思える。
台湾で勝負するなら日本ブランドではなく、本当に良いもの価値あるもので勝負しなくてはいけない。

ただこれはクリエイティブに関してであり、飲食やファッションに関してではないのでご注意w
後日に飲食やファッションなど他ジャンルも書いてみたいと思います。

美しい夜景。


台湾のクリエイティブ事情について話したいと思う


まず台湾で歩いて見て思ったことは、最近の日本での屋外広告は小さくなってきていますが、台湾の屋外広告がデカイ!
デカイではなく巨デカ!
特に今は選挙期間中なので台湾の政治家のアピールが凄い。

とにかく街中にはグラフィックが溢れている。

しかも台湾はキャラクター祭りである。
ロゴを作ると同時にキャラクターを作るのが当たり前なんじゃないかと思うぐらい多いw

屋外だけで言えば台湾はまだまだグラフィック大国かもしれない。

駅の構内に高さ5〜6m位の広告が壁一面に。
最近の日本にはこういうの無くなってきたので羨ましい。
信義新天地という日本の銀座にあたるデパートの多い街には、日本の自治体の広告も多くある。
この場所では各地の自治体がイベントを模様している。
政治家のポスター。これでまだ全然小さい方だ。
まだこれよりも大きい選挙ポスターは沢山ある。
台湾のセブンイレブンのキャラクター


では台湾でグラフィックの可能性があるのか?

これだけ聞けば台湾でのグラフィックの可能性を感じてしまうが、現状はグラフィックデザインの会社は飽和状態だそうだ。

そもそも台湾では社内にデザイナーがいる会社がほとんどで、外部にお願いする事は少ないので、グラフィックデザインのビジネスでの進出は厳しそうだ。

もちろんイラストレーターも数多くいるので厳しいだろう。

でも、台湾にいない自分達の世界観をしっかり持ったグラフィックデザイナーやイラストレーターなら、チャンスは大いにあるだろう。

デカい広告はとにかくデカイ!


それでは映像はどうなのか


まず初めに理解しておかないといけないのが、TV事情。
日本は特に変わっていて、東京で見れるch数は約8ch。
しかし台北では約140chはあると聞いた。
これは台湾だけではなく世界としてはこれが普通なんだろうと思う。

では140chあるとどうなるか?
それはそれぞれの視聴率が下がってしまうという事だ。
そりゃアメリカのスーパーボウルみたいな40%の視聴率を叩き出す番組もあるが、そんな番組は数少ない。

なので必然的にCMにかけれるお金も少なくなる。
台湾と日本のCM制作費を比べると半分位の金額感だと思われる。

台湾では日本以上に若者のテレビ離れが深刻

台湾では日本以上に若者のテレビ離れが多く、多くの若者はテレビよりYouTubeを見る人が多いみたい。
なのでTVのCMはシニア向けが多いそうだ。

しかし台湾のCMで面白いと思うところもあった。
なんと5秒、10秒といっためっちゃ短いCM枠が存在することだ。
日本ではそんな短尺でCMの枠は買えない。


でも、若者にはYouTubeはめっちゃ見られるし、シニア層はいまだにCMを見ているので、映像の仕事だけでいうとまだまだ可能性があると思う。
さらに映像に関しては、社内での内製化は難しく外注している企業が多いみたいなのでチャンスはあると考えて良いだろう。

しかしながら、台湾には安く細かく動く小さなプロダクションが多くあるみたいなので、台湾で勝負するにも熾烈な戦いになるだろうと思われる。

デパートの中に吊り下げ式のデジタルサイネージ

デジタルサイネージに関しては、思っている以上に多い。しかしハイブランドのファッションブランドや海外の家電メーカー(dysonなど)やスポーツブランド(adidasなど)に限るが、それらの多くのお店ではデジタルサイネージが当たり前のように置かれている。

日本で言うところの銀座みたいな街中では多いが、日本のように街の至る所にあるかと言えばNOだ。

携帯では綺麗に撮れない。でもこれでも小さいサイネージで、デカいものはめっちゃデカイ
案内板もデジタルになっている


SNSはFacebookが強い


SNSに関してはまだまだFacebookを使う人が多くいるそうだ。
もちろんInstagramを使っている人も多くはいるが、幅広い層でまだまだFacebookが使われているみたいだ。
施策も必ずFacebookを使うみたいだ。


最後にモーショングラフィックスについて


モーショングラフィックスに関して言えば、未知数という言葉が当てはまると感じている。
なぜならモーショングラフィックスをメインにしている会社がほとんどないからだ。
そもそもモーショングラフィックスが理解出来てる会社が少ない。

モーショングラフィックスの可能性

モーショングラフィックスを使う事で解決できること、良くなることなどを説明すると反応は良いので、可能性としては悪くない反応だと思う。

そして街の中、ネットの中、情報で溢れており、わかりやすく伝わりやすいダイレクトなクリエティブが求められている感じがする。
それこそモーショングラフィックスの強みでもあるので、勝機はあると考えている。

さらにモーショングラフィックスでの価格感も台湾価格の中でも十分やっていけると感じている。
映像でお伝えした台湾での単価は日本の半分くらいというのは、撮影など大きな撮影時の単価の差であり、数十万や百万二百万位での仕事感では8割〜9割位の差ではないかと思う。

でも、やはり実績が少ないので良いも悪いもわからないのが事実であり、
自分的には、まだ読めないそこに魅力と可能性を大いに感じています。

ホームのサイネージには広告だけではなく情報も表示しているのが凄く良かった


まだまだお伝えしたいことはたくさんあるけど、長くなってきたので、
他にも得た情報は次の回かまた良いタイミングでお話ししたいと思います。

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