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東京五輪という"麻薬"(上)

ーあっという間の1週間

東京五輪開幕から、あっという間に1週間が過ぎた。日本勢のメダルラッシュなどもあり、わが家では食卓の話題に事欠かない。仕事への不満も、新型コロナウイルス蔓延への不安も、そのときだけは忘れさせてくれてありがたい。五輪は、ちょっとした"麻薬"のようなものかもしれない。この先、五輪が終わると現実に引き戻される。押し寄せてくる不満や不安が怖い。

心の支え

この1週間、不満や不安に打ち勝つ心の支えになったものの一つは、間違いなく日本勢のメダルラッシュだ。五輪開幕以来、日本が獲得したメダル数は、8月1日未明時点で合計30個。金17個、銀5個、銅8個で、このうち金の獲得数は、中国(21個)に次いで2番目に多い。

印象に残った金メダリストは、金メダルを兄妹で同じ日に決めた柔道の阿部一二三・詩の2人。加えて、五輪ダイジェストを見て、素根輝はとても強い五輪チャンピオンだと思った。日本卓球史上初の金メダルをもたらした水谷隼・伊藤美誠ペア(混合ダブルス)も中継を見て実に興奮した。

ソフトボールも圧巻だった。エースの上野由岐子は幼い頃から見ていたが、依然チームを牽引し、世界一の栄冠を手に入れたところには思わず胸が熱くなる。嬉しいサプライズだったのは、体操・橋本大輝、フェンシングの男子エペ団体。ともに新たな時代の訪れを感じさせてくれる。

新たな時代

新たな時代で言えば、奥さんは今大会から新種目として登場したスケートボードの堀米悠斗、西矢椛を挙げる。西矢は史上最年少金メダリストだ。「もう何だかスゴイとしか言い様がないね」と感心することしきり。今後、悪い大人にそそのかされないように成長してもらいたい。

ただ、サプライズは嬉しい内容ばかりではない。

(写真:『りすの独り言』トップ画像=フリー素材などを基にりす作成)

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