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バレンタインといちご大福

ー"禁断の言葉"

いちご大福を数年ぶりに食べた。父と母が買って、わが家にわざわざ持って来てくれた。母によると、2月14日のバレンタインデーにはまだ少し時間があり、前倒しのプレゼントらしい。「久しぶりに食べると、美味しいよ」と笑う。どうも事前に"毒味"したようだ。チョコレートを買いに行ったが、いちご大福が食べたくなって心変わりしたー。きっとそんなところだろう。バレンタインだからと言って、チョコにこだわる時代でもない。柔軟な考え方も感じられ、どこか嬉しい。

関連リンク(バレンタインデー関連):「ノスタルジー

マイスタイル

大福を食べるとき、大福の白い粉が口の周りにつくのが嫌なので、一口で一気に頬張る食べ方がマイスタイルだ。ただ、今回はそれに反し、小分けに食べる。久しぶりだけに、餡の甘さとイチゴの酸味をじっくり味わいたかった。三口で完食。うん、美味い。母が毒味を通して得た感想と同じだ。

食べ比べ

餡とイチゴの組み合わせを思い付いた人は天才だー。そう思い、いちご大福の"元祖"を名乗る和菓子屋を調べる。すると、全国に幾つもあるようだ。関東では「大角玉屋」(東京都新宿区)、「一不二」(同板橋区)、「金内屋」(群馬県前橋市)がよく知られているようだ。

関西では「とらや本家」(三重県津市)、「欣榮堂」(同伊賀市)、「松田常盤堂」(滋賀県大津市)など。このうち、いちご大福の製造法の特許を保有しているのは大角玉屋。一不二は実用新案登録164058号を取得しているという。ブランド戦略は東京2店がどうも先行したらしい。

両店はそれほど遠くない。すぐにでも行けそうだ。近く両親、奥さんと連れ立って"元祖"いちご大福を名乗る和菓子屋をはしごし、食べ比べしても面白い。もっとも、この企画には難しいところがある。絶対口にしてはならない本音、"禁断の言葉"がつきまとう:

「いちご大福よりも、むしろイチゴそのものを食べたい」

(写真:父、母にバレンタインのプレゼントとしてもらったいちご大福。餡の甘さとイチゴの酸味を楽しむ=奥さん撮影)

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