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初午といなり寿司

ー四季折々を味わう

ことし(2024年)は、いつになく季節の行事を意識しつつ、ここまで過ごせていて一定の充実感がある。初午はつうま(2月12日)も、この日の慣わしであるいなり寿司をしっかり食べた。実際の体験を通じて季節が感じられて楽しい。地球温暖化に伴い、春と秋が短くなって四季が"二季"になると、まことしやかに囁かれている。そうなる前に、四季折々を味わい尽くしたい。

"初午イブ"

初午は2月最初のうまの日をいう。全国にある稲荷神社の総本山、京都市伏見区の伏見稲荷大社に農耕を司る神さまが舞い降りた日とされている。その後、各地の稲荷神社の祭りの日として広まったとか。

旧暦では農作業を始める時期だそうだ。そのため、祭りの主な目的は五穀豊穣の祈願。この日にいなり寿司を食べる習慣は、稲荷神社にまつる神さまの遣い、キツネ(狐)の大好物が油揚げであるところに由来する。

季節の行事を意識して過ごしていると言いこそすれ、それほど厳密にしているわけではない。正直なところ、初午のいなり寿司も初午前日、つまり"初午イブ"の夕食だった。しかも、スーパーマーケットのセール品。

作ってから時間が経っているからなのか、酢飯の食感がパサパサ。食べるのに支障はないが、決して美味しいとは言えない。確かに、大切なのは気持ち。とはいえ、来年(25年)は奥さんに手作りいなり寿司を提案したい。

粋な提案

幸い、奥さんは過去、定期的にいなり寿司を手作りしていたという。どうにか引き受けてくれそう。ちょっと多めに作って両親や義母にお裾分けするのも粋だ。皆、きっと喜んでくれるだろう。

そして座りしままに食らう自分の姿を密かに思い描いている。

(写真:『りすの独り言』トップ画像=フリー素材などを基にりす作成)

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