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自分らしく生きるために、健康になる。

最近、「ウエルビーイング」と言う言葉が目につく。
従来のヘルス(健康)、それから「ウエルネス」…..現在は「ウエルビーイング」。

そもそも日本の「健康」の定義と、WHOなどの世界機関が言っているヘルスは
意味が大きく異なっている。

WHOでは、
“健康とは、病気ではないとか、弱っていないということだけではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが 満たされた状態にあること”
つまり身体のことや病気の状態だけではなく、ココロもカラダもそして社会的な関わり合いにおいても、それらが全て満たされている状態を「健康」と定義している。
なかなかハードルは高い。

続いて「ウエルネス
ウエルネスとは、よりよく生きようとする意識や行動のこと。
健康を身体の側面だけでなくより広義に総合的に捉えた概念で、米国のハルバート・ダン医師が『輝くように生き生きしている状態(1961)』と提唱したのが最初の定義です。
その後、世界中の研究者らがウェルネスの解釈と追定義を重ね、人種、民族、国家、性別、性的指向、宗教、言語の違い、見地からの様々な解釈があります。
また、社会情勢、時代によって人々のライフスタイルと価値観も変容していくなかでその概念も変化しています。

最新の定義として琉球大学の荒川氏は、
身体の健康、精神の健康、環境の健康、社会的健康を基盤にして、輝く人生をデザインしていく、自己実現(2017年)」

それ以外の情報では、ウエルネスを
「感情」「身体」「社会的」「精神」「知性」「職業」「環境」の7つの要素で構成されているというモデルも発表されているようです。

最後に、最近のトレンド、「ウエルビーイング」
これは、どうも定義に関する世界的な統一見解はなさそうです。
ウェルビーイングにはポジティブな感情や気分の状態(満足、幸福と感じる)が含まれるという存在論を研究する分野からの一般的な合意がある一方で、
「ハピネス」と同義語、幸福と訳されることも多く、中国では、ウェルビーイングは単に「幸福」と訳される。

ウエルネスとウェルビーイングとの決定的な違いは、
「ウエルネス」能動的で行動に焦点を当てた次元(動的)であり、
幸福とも訳される「ウェルビーイング」ある状態の認識(静的)として整理できます。

ウェルビーイングが目的地であるならば、ウェルネスはそこに到達するための実践方法であるともいえます。

なんだか似たような意味合いなので混合しそうですが、
ヘルス、ウエルネス、ウェルビーイングは、それぞれは比較(対立)項目ではなく、相互に深く関係し合っていることをあらためて理解することが重要だということです。

最後になりますが、僕自身の整理はこの通りです。

日本において、従来からの「ヘルス健康」は病気ではない状態を一般的に表現してきた。

そして、その健康という従来の概念を超えて、積極的な健康行動をとることはもとより、より良く生きるライフスタイルのあり方を目指していくのが「ウエルネス」で……
個人に限らず、企業、社会、産業、コミュニティ…

「ウエルビーイング」は、これから未来に向けての新しい幸福感であり、それを感じられる日常や社会のこと。

今、多くの企業がウエルビーイング企業を目指す!って宣言しているけど、この辺りのことを整理して、明確に今、日常で行うこと(目の前のこと)と未来像、そして、その未来を実現していくステップを明確に示し、行動していかないと、ただの言葉のトレンドで終わってしまう気がする。

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