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【詩】おじいさんは言いました

ドレドレ レレドレ レレッミ ドーーー

ある日僕は言いました
僕はみんなに言いました
大金持ちの詩人になりたい

おじいさんは言いました
そんな話は聞いたことがない

おばあさんは言いました
あんたががそういうならそうだろう

お父さんは言いました
お前貧乏の覚悟はできてるのか
俺は応援しないよ
もっと他にあるだろう できること
誰からも相手にされなくなるよ

お母さんは言いました
そんなことしちゃだめ 自殺行為だから
もっと自分を大切に

僕は従順だったから
みんなの言うとおりにしました

でもいつも もやもやしていて不安だらけでした
人は何のために生きるのか尋ねました

おじいさんは言いました
そんなこと誰も知らないよ

お父さんは言いました
お前正気か
話を聞いていると こっちまで頭がおかしくなる
今は金儲けのことを考えろ

お母さんは言いました
友達に聞いてごらん

おばあさんは言いました
みんながそういうならそうだろう

そのまま時が過ぎて
おじいさんは死にました
あばあさんも死にました
お父さんも頭が死にました
お母さんは耳が遠くなりました

ある日僕は夢を見ました
女神が現れたので
僕は女神に尋ねました
人は一体何のために生きるのでしょう
女神は答えました
私を見てごらん
女神は自由に飛びました

その時僕は知りました
奇跡のために生きるのだと

だから生きることにしました

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