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目指してるのは「社会の中に選択肢を増やすこと」

今夜、今地域の支援者さん達と取り組み始めた「障害者の性」についてのオンラインディスカッションを行います。
そして、それが終わったら(もう終わった後の話をしているのかと言われそうですが・・・)、来月は障害のある方のための婚活支援の第2クールのセミナーを予定しています。
 
 
昨年の夏頃から婚活支援や障害者の性についてのソーシャルアクションを行っていて、何となくそういう活動をメインでしているような感じになるんですが、改めてなぜこんな活動を始めたのか、という文脈については度々発信していかないと、活動のインパクトが大きくなればなるほど薄まっていくような気がしています。
 
 
もちろん婚活支援についても障害者の性の問題についてもそれぞれ真剣に取り組んでいるんですが、そこがゴールなわけではないんですね、僕にとっては。
 
 
僕が感じている課題はいくつかあるんですが、その中でもとても大きな割合を占めているものの中に「社会の中に選択肢が少なすぎる」ということがあります。
 
 
ちょっと偏見や主観も混じっているのかもしれませんが、今の社会というのはいわゆるマジョリティと呼ばれている人に最適化されてしまっていて、明確な線引きがなされているわけではないんですが、少なくとも生きづらさを抱えている人にとって十分な選択肢なのか、というと残念ながらそうではないんじゃないかと感じるんです。
  

これは環境だけの問題でもないんですけどね。
当事者の周囲にいる人が「危険だから」「無理だろうから」と言って抑圧してしまうケースもあるでしょうし、かたや僕ら福祉という存在が本人のチャレンジや可能性の足を引っ張ってしまっていることもあるとは思うんです。
 
 
ただ、自分が就労移行、という分野で社会に当事者を送り出していく中で、彼らの社会生活が決してスケールしていかない様子を見ている中で、社会の中のインフラがあまりにも足りていないんじゃないか、ということはやっぱり明らかなような気がしていました。
 
 
就労したから、お金を稼げているからって彼らが持ち合わせている「生きづらさ」そのものが全くなくなる、というわけではないことがほとんどです。
だけど就労というイベントを境目に、明らかに支援の手も減っていき、サポートの機能の薄い社会の中に放り出されてしまう、というのが現状です。
 
 
社会の中に選択肢が少ないことで結局生きづらさが浮き彫りになって、せっかく社会で生活しているのに、その人生が豊かにできにくい、というのはやっぱり違うと思うんです。
 
 
そんな中で特に選択肢がなく、人としての尊厳にすら関わることなんじゃないか、ということが「恋愛や結婚」そして「性」という問題だったので、まずそこから選択肢を増やしていこうとして動き出した、というのが僕の活動の文脈です。
 
 
地域でもそこそこ珍しいアクションをしていたりするので、そこがフォーカスされてしまいがちなんだけど、大事なのは婚活支援そのものでも、障害者の性の取り組みそのものでもなくって、生きづらさを抱えた方でも「選択肢」がある地域や社会に向かっていくことなんです。
 
 
経験不足も勉強不足もあって全然スマートなやり方じゃないんだけど、動きながらブラッシュアップしていき、ただのボランティア活動ではなく、地域の中のインフラとして根付かせていきたいと思っていますが、まだまだ地域や社会の中には選択肢が少ないと思います。
 
 
ということはまだまだやらなきゃならないことが山積みなんです、僕としては。
 
 
なので、改めてしつこいかもしれないんだけど、自分の活動の文脈については都度整理してお伝えし続けていくこともきっと大事なんだろうな、と思い、ちょっと長くなっちゃったんだけど収録しました。
(と前置きで書いているはずのこの記事も長くなってしまっているんですが。)
 
 
よかったら聴いてください。

 

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