見出し画像

力は入れるばかりじゃなく、「抜く」事の方が大切で難しい

うちの事業所にお越しいただいた方はなんとなくお分かりかもしれませんが、僕は支援の中では結構「力の抜き方」というのを大事にしています。
 
 
一般的には就労支援の中では、身だしなみとかビジネスマナーとかソーシャルスキルと呼ばれるコミュニケーションのやり方、みたいなものをお伝えしていったり、就労にまつわるスキルの習得を目指したりすることが多いと思います。
 
 
どちらかというと「オン」のためのスキルを伝えていく支援、というのが少なくないんですが、あまり「オフ」のためのスキルを伝えることは多くありません。
 
 
ちょっと極端な言い方かもしれませんが、社会の中で生きていくのにずっと力を入れておかないといけないような支援、になってしまっている側面もあるなぁ、と思うわけです。
 
 
 
これは僕の主観かもしれませんが、実際に社会生活でしんどさを覚えてしまう時って、そのきっかけが人間関係だったり、お仕事自体がうまくいかない、ハードだ、というものはあると思うんですが、それって詰まるところ力や気を張り詰めすぎてその抜き方のバランスが取れなくなってしまって起こる部分が少なくはないんじゃないかと思うんです。
 
 
僕らもそうですが、社会に出て1日中気を張り詰めていたり、力を入れっぱなしにしていたらめちゃくちゃ疲れるじゃないですか。
実は程よく力を入れたり抜いたりの塩梅を調整しながら過ごしていると思うんですね。
 
 
でもそれってなかなか意識化されていないところで行われていたり、かといってなかなか言語化できにくいことだったりするのかも知れません。
 
 
でも、おそらく社会の中で生きていくってどこかでエネルギーのバランスをとりながらやりくりはしていて、それは力を入れたり抜いたりをうまく繰り返していく、ということだと思います。
 
 
そんな中で意外と「力を程よく抜く」を知らない当事者の方って少なくありません。
なんだか毎日戦地に赴くが如く気合を入れて臨む、みたいな。
 
 
それだとなかなか社会の中で生きていくのってしんどいですよね。
 
 
だからこそ、支援の中で「力を抜く」ということをお伝えしていくことって大事じゃないかな、と思います。



▼福祉を少し前に進めたり、まちづくりをしたり、ワクワクする福祉をつくりたい福祉人のためのオンラインコミュニティ「ふくし会社margin  」WEBサイトはこちら(下のmarginのロゴをタップ)
 
(※月額制コミュニティです。Facebookの非公開グループで運営しています。サイト内リンクよりBASEにアクセスして、会費決済後、商品説明のリンクから、もしくはFacebookで「ふくし会社margin」を検索して、Facebook非公開グループに参加申請をして下さい。)


※音声メディアstandfmでも「音声版margin」のメンバーシップやってます。よかったらチャンネルのトップページからご登録下さい。

この記事が参加している募集

多様性を考える

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?